AM09のワイドモードとフォーカスモードの切り替えが便利

AM05とAM09はパッと見では背の高さと横幅が違う程度という印象だ。色はAM05がブラック/ニッケル、アイアン/サテンブルー、ニッケル/ニッケル、ホワイト/シルバーの4色。AM09はブラック/ニッケル、アイアン/サテンブルーの2色。角度は前後各10度、首振りは左右70度、風量は10段階で調整できるようになっている。

こちらはAM09のブラック/ニッケル。黒系はひとり暮らしの男性の部屋にも合いそうなスタイリッシュさ

こちらはAM05のホワイト/シルバー。同じようなデザインでも、カラーが変わると印象が変わる。白系は子供部屋にも合いそう

使ってみるまでは「AM09のワイドモード/フォーカスモード切り替えって本当に必要なの?」と半信半疑だったが、ボタンを押すだけで風の向きがパタッと変わるのがおもしろい。これは、後方と前方の2カ所に設けられた吹き出し口への気流を、モードに応じてコントロールしているからだ。AM05は吹き出し口が後方だけだが、AM09は2カ所に吹き出し口を設けることで、効率よく温風を遠くまで届けてくれ、部屋が早く均一に暖まる。

並べてみるとAM09のほうがスリム

どちらも上下に角度を変えることができる。下に向ければ足もとに温風を届けてくれる

フォーカスモードの風量は強力だ。暖かい風が前面にビューッと強く噴き出されるので、離れていてもピンポイントで温風を人に当てることができ、しっかり暖まる。一方のワイドモードでは外側に向かって風が広がるので、直接温風が当たることはなく、広範囲を暖めたいときに向いている。

両モードの違いを体感するべく本体の前で手をかざしてみたが、フォーカスモードはしっかり手に風が当たるのに対し、ワイドモードは手を横のほうにずらしてみて風を感じることができた。風に当たりたくない、部屋全体を暖めたいという人にはワイドモードがオススメだ。

冬場、温度が7~8度となってしまう筆者の仕事部屋は、AM09のおかげでデスクまわりが20度前後に上昇した。強い温風が足もとに届くようにセットしたが、温風が全身を包み込むように暖めてくれる。かじかんだ手でキーボードを叩くこともなくなり、非常に快適だ。

AM09は前方と後方2カ所に吹き出し口があり、風の向きをコントロールできる

AM05は吹き出し口が1カ所しかない