説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「購入予定のiPhone、16GBで足りますか?」という質問に答えます。

***

現行モデルのiPhone 6/6Plusは、ディスク容量が16ギガバイト(GB)と64GB、128GBの3種類存在します。前モデルのiPhone 5s(16/32/64GB)と比較すると、ディスク容量がより大きくなっていることがわかります。最小モデルは16GBに据え置かれますが、最大モデルは倍増されていますから、消費者はより大容量を志向しているというAppleの判断があるのでしょう。

実際、ディスク容量は多いに越したことはありません。ディスク容量が増えるぶん、残容量を気にせず写真やビデオを撮影できますし、保存しておける楽曲の数も増えます。空き容量が足らずにアプリのインストールをあきらめる、という場面も減ることでしょう。端末価格はディスク容量に比例してアップしますが、3モデルのサイズ高さ/幅/厚さともまったく同じ、重量も129gと共通ですから、大容量モデルを選んだからといって持ち歩くときの負担が増えることはありません。

16GBモデルを選ぶと陥りがちなトラブルが、iOSのアップデート時にディスク空き容量が足らず先へ進めない(インストールできない)ことです。写真やビデオ、楽曲やアプリを削除して数ギガバイトもの空き容量を確保しなければならないので、削除前のバックアップを考慮するとかなりの手間がかかります。

もちろん、64/128GBモデルでも手当たり次第に写真やビデオを撮り、大量の楽曲を転送し、アプリをインストールしまくれば、遅かれ早かれ空き容量が不足します。大容量モデルは空き容量不足に至るまでの猶予時間が長いだけ、と言うこともできるでしょう。整理整頓が得意で写真やビデオはそれほど撮らない、アプリも標準装備のものばかり利用している、というユーザは16GBモデルでじゅうぶんでしょう。

iPhone 6にはディスク容量が異なる3モデルが存在します。価格差と自分の活用スタイルを考えて選びましょう