【レポート】

海外留学、たった8日間で10年のブランク解消--10歳の息子との初留学体験記

10歳の息子とのフィリピン・セブ留学企画、第1回第2回に続き、今回が最終回。平日は朝~夜までびっしり英語レッスンだったことは前回説明したが、実は夜も、宿泊施設に戻ってから英語が飛び交う環境だったことも特筆すべきだろう。

左がシンプルな2人部屋。右がリッチタイプの部屋。予算や自分の性格などにより部屋を選べる(画像提供: SMEAG)

今回私たち親子がお世話になったフィリピン最大手とされる「SMEAG」には、さまざまなタイプの部屋がある。シンプルな2~3人部屋からコンドミニアム式のプレミアム寮まで。私たち親子は一番リッチタイプのプレミアム寮に滞在してみた。そこは部屋が広いだけでなく、1棟あたり生徒の部屋3つ+ネイティブ先生の部屋が1つあり、同じ棟に滞在している多国籍な住人たちと、共有スペースを一緒に使いながらの共同生活ができるからだ。学校だけでなく、宿に戻ってからも必然的に会話は英語になり、異文化コミュニケーションをどっぷりと楽しめるのだ。息子にとってはかなり新鮮な体験になった。

プレミアム寮はコンドミニアムスタイル。1棟に4部屋があり、さまざまな国籍の生徒や先生が共有スペースで会話をしたり、一緒にテレビでくつろげる(画像提供: SMEAG)

ある日、小腹がすいたのでカップラーメンのお湯をキッチンがある共有スペースにもらいにいくと、テレビ前のソファにはベトナム人が横になっていて、フィリピンのニュース話で盛り上がった。さらに隣のテーブルに目を向けると、韓国人とフィリピン人の先生が発音レッスン中。「韓国では英語が話せないと一流企業には就職できない、だからこんなに韓国人がたくさんセブ留学にしている」ということもこの韓国人に教えてもらった。自分たちの棟に"新入り"さんが来ると、「Where are you from? 」とみんな興味深々で、自己紹介の嵐。世界の広さと多様性を、子供でも感覚的に学ぶことができたのが良かった。

プール、ジム、シアタールームまである施設

さらにSMEAGキャンパスにはプールやジム、シアタールーム、レストラン、売店などもある。時間に余裕がある週末などは、運動でストレス発散もできるので、長期で滞在する人でも健康的な生活が送れて安心だ。食堂は1日3回でブッフェスタイル。キムチや肉じゃが、肉と野菜のスパイス炒めなど、各国の代表的な料理が一度に味わえる。さらにイベントのある特別な日は、フィリピンのローカル料理「レチョン(豚の丸焼き)」などを豪快に味わうこともできるという。

土日はプールに入りたい放題。リフレッシュできて気持ちいい!

夕飯が終わると、生徒も先生も一緒にスポーツ。踊ったり、歌ったりする人までいて、見てる人まで気分転換

ユニークなのは平日の夕食後の時間帯。毎日、夕飯が終わってから、夜のレッスンがスタートするまでの間、生徒も先生もみんな一緒にバレーボールやバドミントンなどで気分転換をするのだ。その時間帯は、テンションの上がるイケイケの音楽が校内にガンガン響きわたり、1日の疲れが出てくる時間帯でもやる気が不思議と湧いてくるのだ。1人ではしんどくて大変なことでも、周りの熱意や前向きなノリのおかげで、いつの間にか目標が達成できてしまうから不思議だ。

ちなみに同校では、夏休みなどに子供向けの"ジュニアキャンプ"も実施している。プールや海水浴だけでなく、マングローブの植樹活動や、地元の学校のペンキ塗りボランティア、乗馬体験など、英語以外にもさまざまな体験ができる。

卒業スピーチは3分間!

ドキドキの卒業スピーチ!緊張しながら英語で大勢の前で話ができた。息子の成長に親は感無量

さて、最終日はいよいよ卒業スピーチ。あらかじめ自分が話す英文を考えておき、学校のみんなの前でスピーチする。10歳の息子は日本語ですら大勢の前でスピーチするという経験はほとんどなく、とても緊張した様子でマイクを持つ手は震えていた。しかし、自己紹介や家族の話、今回の留学で作成した英文を披露したりと、約3分間、英語で話し続けた。これには親も大感動で、息子にカメラを向けてシャッターを切る手は止まらなかった。

私たちはたった8日間のステイだったので、"友達ができたと思ったら、もうさようなら"という感じだったが、中には1年以上もいた生徒もいて、彼のスピーチに先生が涙してハグしたり、生徒が先生に愛を告白してしまうシーンまであって、会場は大盛り上がりだった。男性講師の中には天真爛漫でとっても明るい人もいたりして、卒業式では彼らが女性のように腰をくねくねさせたお笑いダンスも披露。爆笑の渦で幕を閉じたのだった。完全燃焼した達成感は最高だった。

「Thank you so much takey-san!"タッキーさんありがとう)」。フィリピンで筆者が同居人などに言われた言葉を、帰国後も時々おちゃらけて真似して言う息子。いい思い出のひとつである

帰国後、早速TOEICを受けたみた。筆者は20代半ばに海外勤務を夢見て、TOEIC専門の語学学校に毎週末通っていた時期がある。その頃の点数が人生の最高点。その後、子供英会話の先生をやりながら、何とか英語力をキープするも、クラスルーム・イングリッシュだけでは能力低下は防げず、子育て10年間で点数は下降の一途をたどっていた。

だが今回の結果で、なんと20代半ばのスコアに戻っていた。10年間のブランクをたった8日間で挽回! しかもリーディングよりもヒアリングの方がスコアが高かったのは人生初だ。何より、親子で「英語が楽しい! また留学したい!! 」と"次回の留学について話し合える今"を得られた。国内の英語勉強では、こんなふうに生き生きと学ぶことは難しいだろう。

さて、次はどこに留学してみるか。人生最高のTOEICスコアを目指し、親子の野望はさらに大きく膨れ上がるのだった。

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