家計簿をつけなくてもいい!?

共働きの子育て世帯だと、「家計簿をつけなくては」と思っていても、忙しくてなかなか付けられないというケースは多いことだろう。そこで今回は、ファイナンシャル・プランナーの菅田芳恵さんに家計簿をつけずに家計を管理する方法を教えていただく。

重要なことは毎月の支出を知ること

確かに、どんぶり勘定で毎月いくら支出があるのかを把握していないと、どんどん使ってしまい、これではお金は貯まりません。

まず、家計管理で最も大切なのは、ひと月いくら生活費として支出しているのかを知ること。そうしないと、いくら使っていいのかという目安がわかりません。そこでひと月だけ面倒でもレシートを集めて支出を確認しましょう。毎月の恒常的な支出を把握する必要があるので、生活費+家賃(またはローン)+公共料金等になることでしょう。税金等は別途考えます。

このレシート集めは、必ずどんな小さな支出でも集めてください。そこでひと月経った時に計算をします。それが例えば20万円であれば、毎月20万円を生活費等として把握しておきます。口座引き落としの分が10万円であれば、残り10万円が現金支出となります。この10万円を袋に入れてここから支出をするようにします。

生活費20万円とわかったら、次は毎月の支出ではないがたまに支出するお金も把握しておきましょう。税金や旅行費、不意の支出等です。これはボーナスからの支出分と考えます。そして毎月の給与からは生活費20万円を差し引いたものが貯金に回ります。共働きだとこの金額も高額となると思いますが、6割は積立で確実に増やしていきましょう。さらに残りの4割は不意の支出に備えて普通預金とし、まとまったら他の金融商品で運用します。

こうすれば、毎月の支出を一定にでき、残りを確実に貯金することができます。不意の支出のための貯金もあるので安心です。

「クレジットカードを使ってポイントを貯めるといい」と言う人もいます。確かに家計簿をつけている人は、きちんと管理ができているのでお得でしょう。しかし、家計簿をつけていない人がすべての買い物をクレジットで支払ってしまうと。お金の管理ができなくなってしまいます。そこで、生活費のすべては現金で支払うと割り切りましょう。生活費の現金が少なくなれば、料理を工夫したりしてなるべく出費を控えることができます。目で見てわかるのが一番です。

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