時代の変化と価値観の多様化などにより、今は「無理に結婚しなくてもいい」という考えが世間に浸透し始めています。ですが、いつか結婚したいと考えている女性であれば、自身の年齢を考慮すると、焦る気持ちが芽生えるもの。焦る気持ちは勢いをつける意味では悪いことではありませんが、逆効果になってしまう言動もあるのです。

■手当たり次第に「誰か紹介して」と頼む

筆者が以前、勤めていた会社に、結婚に焦るアラフォー女性がいました。彼女は正社員で部下を大勢持つ立場でしたが、その何人もの女性の部下に仕事中「誰かいい人がいたら紹介して」と耳打ちしていたのです。お昼休みに「私、こんなことを言われたんだけど……」と1人が言い出すと、「私も!」と言う女性が続出して全員びっくり。

紹介を頼むことはいいのですが、彼女が言う「いい人」が具体的になっていないうえに、結婚に焦っている本音が大勢の人に晒される結果となってしまいました。誰も口止めされていなかったため公然となってしまいましたが、女性の伝播力、恐るべしです。紹介を頼むのであれば信頼できる人に絞ったほうがいいことと、仕事中に頼むという公私混同はしないほうがいい例です。

■合コンに精を出しすぎる

以前、取材をした女性が「週に2~3回、半年合コンに行っているけど、いい人にめぐり会えない」と語っていました。数多くの男性に会いすぎてしまったため、どんな男性が自分に合うかがわからなくなってしまったというのです。

結婚相談所に取材をしたときに、「次々と会おうとするような人は結婚が決まりづらい」と担当者が語っていましたが、まさにこれが当てはまると思います。また、以前既婚男性と話をしていたら、「人生で出会える異性の数はほぼ決まっているんだから、出会いの幅を無理に広げても選択肢が増えすぎて選べなくなるんじゃないの」と言われて、先の合コンに精を出しすぎる女性を思い出しました。選択肢を増やしすぎる行動は、実は選べなくなる一因にもなる、ということです。

■気になる人の趣味をムリヤリ一緒にしようとする

好きな相手の趣味を聞いて、「今度、私も一緒にしたいです(連れて行ってください)」と伝えるのは、デートにつなぐことができる王道の方法ではあります。ですが、男性が1人で楽しんでいる趣味に、ムリヤリ首を突っ込むのは嫌われる原因。関係が浅い段階では、引かれてしまう可能性大です。趣味を聞いた段階ではなく、相手がどんな楽しみ方をしているかを聞いてから、「一緒に」という提案をしたほうが無難です。

結婚に焦るとやってしまいがちな言動ではありますが、少し意識すれば避けられる言動でもあります。当てはまってしまっても、今日からでも改善できますよ。

※写真と本文は関係ありません

著者プロフィール

内埜さくら(うちの さくら)
恋愛コラムニスト。2,000人以上の人物取材の経験で磨かれた、鋭い洞察力が武器。著書は『恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80』(講談社)。無料のメール恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い。相談を休止中の場合もあるので詳細は[ブログ](http://ameblo.jp/sakura-ment/)まで。恋愛コメンテーターとして『ZIP!』(日本テレビ)、『スッキリ!!』(日本テレビ)、『ばらいろダンディ』(MX-TV)などのテレビやラジオ、雑誌にも多数出演。