来年に向けて卓上や壁に貼るカレンダーを購入される方は少なくないかと思うが、年末年始はカレンダーアプリの見直しを図るのもよさそうだ。iOS 8の標準カレンダーも表示見直しやマップ添付など新機能の搭載で使いやすくなっているが、月間スケジュールが分かりづらいという短所が残っている。

カレンダーアプリを使う機会が少ない場合は、標準アプリだけでも問題ないかもしれないが、スケジュールをこまめに確認したい、外出先でも予定を入力したい場合、他のアプリの移行を考えたくなる時があるだろう。本稿では、標準のアプリと人気のカレンダーアプリ「Staccal2」「Refills」の2本と比較していきたい。

iOS 8の機能と連携を高めた標準アプリ

iOS 7でデザインやレイアウトが大幅に変更されたカレンダーアプリだが、iOS 8のアプリではiOS 7に画面の変更や機能の追加がなされたものとなっている。

iOS 7の時に評判が悪かった「月間カレンダーでどんな予定があるのか分からない」という問題も、画面上部中央のボタンをタップすれば指定した日の予定が表示されるようになった。イベントに地図が掲載可能、移動時間も1日のスケジュールに組み込めるといった新機能も追加されている。

また、iOSの他アプリや機能とも連携できるのがiOSアプリの魅力だが、カレンダーアプリもiCloudを使うことで他の端末やMacで、ファミリー共有を使えば家族ともスケジュールの共有が可能だ。

ただし、使いこなせば便利な機能が多い反面、画面の情報量が少ないためカレンダーそのものの見やすさはあまり高くない。1日または週・月をまたいだスケジュールを立てて把握したい、という時には使いづらく、ビジネス利用で難しいという問題がある。

iOS 7からシンプルなデザインになったiOSのカレンダーアプリ

最新バージョンではカレンダーに地図の添付が可能に

iOS 8では月間カレンダーの表示が変更されたが、スケジュールが把握しづらい