ブリヂストン主催の「ブリヂストン タイヤセーフティー動画コンテスト」の2014年の受賞者がこのほど発表された。

通称“タイコン”として、ブリヂストンが毎年実施している同コンテスト。タイヤの日常点検など、タイヤにまつわる安全活動への関心を喚起するために、一般からタイヤと安全に関する動画を募るものだ。4回目となる今回は、“アニメーション部門”と“実写部門”の2部門で作品を募集した。審査員を務めたのは、デジタルハリウッド大学学長の杉山知之をはじめ、お笑い芸人の鉄拳、モータージャーナリストの吉田由美の3人。10月1~31日の間、一次審査として審査員により一般投票のための作品を選出した後、11月6日~12月11日まで一次審査を通過した10作品をWEB上に公開し、一般投票を行い、得票数に応じて最優秀賞をはじめとする各賞を決定した。

「ブリヂストン タイヤセーフティー動画コンテスト」の最優秀作品「黒い車輪」

審査の結果、最優秀賞に選ばれたのは、吉田哲明さんの作品「黒い車輪」。クルマというのはカッコよさやステータス感を得られ、所有欲を満たしてくれる乗り物である一方で、危険性も伴うものであるという点に着目した作品だ。タイヤ点検や交換といったメンテナンスを怠ることで生まれる危険性が、テキストと映画の予告編映像のようなモーショングラフィックで次々と表現される。テキストの背景に、モノクロの画質の粗いドキュメンタリー調の映像がフラッシュバックするように用いられているのも、リアリティと緊迫感を生み、タイヤの安全点検の重要性をより強く訴える映像となっている。

審査員の杉山氏は「映画の予告編の手法を使ったアイディアが素晴らしい。大作感のある映像表現により、安全に対するタイヤの重要性が効果的に表現できている」と推薦コメントとして講評した。

ほか、実写部門の優秀賞は木村智公さんの作品「テストも、タイヤも。」。審査員の吉田氏は「子供が家庭で勉強する姿を通して、タイヤ点検のポイントがかわいらしく表現されている。子供からお年寄りまで幅広い世代にアピールできる作品」とコメント。また、アニメーション部門の優秀賞には小山和彦さんの作品「タイヤに溝は必要です」が選ばれ、審査員の鉄拳氏は「シンプルな画作りながら、インパクトのある作品。コミカルだけどスリリング。しかもわかりやすい。僕の好きな作品」と講評した。さらに、ブリヂストン賞として各部門1作品が選ばれた。

なお、受賞者には、最優秀賞の賞金50万円と副賞が贈られる。また、最優秀賞作品は12月26日(金)~28日(日)、渋谷Q FRONTの大画面で放映される。