デスクトップPCのみならず、ノートPCで最新のゲームを楽しみたいというニーズにも幅広く対応する、マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」。このG-Tuneのゲーム用ノートPCのカテゴリで、唯一"ハイエンドノートPC"と紹介されているのが、「NEXTGEAR-NOTE i71100」シリーズとなる。NVIDIAの「GeForce GTX 980M」を2-way SLIで搭載しているという、まさに2014年最強スペックのモンスターノートPCだ。今回はそんな同シリーズの中で最上位に位置するプラチナモデル「NEXTGEAR-NOTE i71100PA1」を紹介しよう。なお、あらかじめ価格を発表しておくと399,800円(税別)。名実ともにG-Tuneのフラッグシップモデルといって間違いないだろう。

G-TuneのハイエンドノートPC「NEXTGEAR-NOTE i71100PA1」

マニュアルや保証書のほか、数々の特典が付属する。特に「アサシン クリード ユニティ」もしくは「ザ クルー」がもらえるキャンペーンコードはゲームファンにはうれしい(2015年1月31日まで)

2枚のGeforce GTX 980MをSLIで駆動する超ハイスペック構成

NEXTGEAR-NOTE i71100PA1は、17.3型のノングレアディスプレイを備えたノートPCだ。フルHD(1920×1080)と解像度を欲張っていない点が、むしろゲーミングノートらしさを感じさせる。本機の特徴は、なんといってもスペック。GPUには2014年最強のノート向けGPUとなる第2世代Maxwell・NVIDIA GeForce GTX 980Mを、なんと2基搭載。2-way SLIによって他の追随を許さない3D処理能力を実現している。またCPUにもインテルのモバイル向けハイエンドCPU・Core i7-4910MQを搭載。4コア8スレッドながらもターボ・ブースト機能利用時最大3.90GHzという動作クロックを実現しており、GTX 980M SLIの実力をしっかりと引き出してくれるだろう。メモリはDDR3Lで8GB×4枚、計32GBと大容量を搭載。さらにストレージはSSDをRAID 0で512GB搭載しているうえ、データ保存用として1TBのHDDも併せ持つというこだわりよう。デスクトップPCにまったく引けを取らない。

GPU-Zで確認したGeforce GTX 980Mの様子。2つのGPUがNVIDIA SLIによって接続されていることがわかる

最大3.90GHzというデスクトップ並みのクロックで動作するCore i7-4910MQ

DDR3L-1600メモリを8GB×4枚実装し、計32GBという大容量を実現している

重量級の筐体に、最新のインタフェースを満載

筐体はG-Tuneのイメージ通りのブラック。17.3型という大型筐体のため、外形寸法はW419×D293×H39.3~49.7mm(折り畳み時)と大きい。また数々のデバイスを搭載しているため、質量も約3.9kgとへヴィだ。自宅内での持ち運びなら余裕だが、外に持ち運ぶとなると少々覚悟が必要だろう。天板やパームレスト部はラバーコーティングが施されているため、滑りにくく外光の反射が気にならない。また、キーボード周辺にはヘアライン加工が施された金属製の素材を採用。高級感があり美しい。2基のGeForce GTX 980MやクアッドコアCPUを冷却するため、背面には大きな排気口を左右に2つ備えている。

ラバーコーティングされた天板やパームレスト部は、さらさらとして触り心地がいい

キーボード周辺は金属製。ヘアライン加工が施されており、高級感を感じさせる

そのサイズを活かし、インタフェースも豊富に用意されている。本体背面には電源コネクタ、HDMI出力、USB 3.0×2を搭載。ハイスペックだけに電源コネクタもDCジャックではなく、DIN4ピンとなっている。左側面には音声入出力、SD/MMC/MSに対応したマルチカードリーダー、ギガビットLAN端子、ケンジントンポートを備える。ライン、マイク、ヘッドフォン端子の3端子のみならず、光デジタル出力も備えている点に注目。なお本機にはSound Blaster X-Fi MB3がプリインストールされているため、ゲームサウンドやマイク音声にサウンドエフェクトを加えることも可能だ。右側面は、BDXL書き込み対応ブルーレイディスクドライブ、USB 2.0/e-SATA兼用端子、USB 3.0×2、そしてmini DisplayPort(Thunderbolt)を搭載している。いずれもノートPCとしては珍しい装備だが、特にmini DisplayPortは採用例がまだ少なく目新しい。さらにパームレストの右側には、指紋認証用のセンサーも確認できる。電源アダプタもスペックに見合ったもので、その大きさはW19.7×D9.7×H4.2mm(ゴム足除く)、出力は19.5V/16.9A、330Wとデスクトップ並みだ。

本体背面には、電源コネクタ、HDMI出力、USB 3.0×2を搭載。普段、付けっ放しにしているインタフェースはここに接続するといいだろう

本体左側面は、ギガビットLAN端子とカードリーダーのほか、4つもの音声入出力端子を備えている。光デジタル出力を装備している点がうれしい

本体右側面には、ブルーレイディスクドライブ、USB 2.0/e-SATA兼用端子、USB 3.0×2、mini DisplayPort。ノートPCではあまりお目にかかれない端子も多い

パームレスト右側には、指紋認証用のセンサーを標準搭載。Windowsログインなどを簡素化してくれる便利な存在だ

スピーカーからの出力にサラウンド効果を付与したり、マイク入力にエフェクトをかけたりできるSound Blaster X-Fi MB3をプリインストールしている

ハイエンドGPUでSLIを構築しているだけあって、電源要求は厳しく、アダプタのサイズは大型。持ち運びはちょっと大変そうだ

自分で色を設定できるバックライト付きキーボード

スペースに余裕があるぶんキー配置にも余裕が見られ、テンキーも搭載している。カーソルキー周辺などは若干、変則的な配置だが、ゲームの支障になることはないだろう。タッチパッドはボタンも一体となったタイプで、ゲームで利用する場合は少々扱いにくさもあるかもしれない。ただし、ゲームプレイ時はマウスなどを利用することを考えると、あまり問題にはならないだろう。パッドの表面に滑り止めの役割を果たす模様が刻まれており、デスクトップでの使用感は上々だ。

17.3型というサイズを活かし、テンキーを備えたキーボード。スペースにも余裕があり、違和感を感じることなく打鍵できる

光沢のあるタッチパッド。ボタンは独立しておらず一体型となっている。表面に刻まれた細かな模様は、滑り止めの役割を果たしそうだ

キーボード左側の様子。非常に素直な配置で、Fnキーなどもない。押し間違いの心配はないだろう

キーボード右側の様子。さすがにカーソルキーなどは詰め込まれているが、おかしな形状のキーなどは存在しない

本機の外観上のアクセントとなっているのが、キーボードのバックライト。出荷状態では青色のLEDが輝いているが、このバックライトの色はプリインストールされているユーティリティソフトから自由に変更が可能。しかも単色のみならずいろいろな色を混ぜたり、色をアニメーションさせたりすることまで可能だ。3カ所に分けた場合、WASDキー周辺、中央部、カーソルキーやテンキー周りの色が変わるため、ゲーム中のキーの判別がよりわかりやすくなるかもしれない。

キーボードバックライトは、付属ユーティリティから自由に色調を変更可能。色をアニメーションさせることもできる

付属ユーティリティには3つまで設定を登録可能。プロファイルを作成しておいて、状況に合わせて使い分けると良さそうだ