【レポート】

「ガンプラW杯2014」世界一はマレーシア、『MG ジ・オ』をベースにした独創性溢れるジオラマ

 

人気アニメ『機動戦士ガンダム』のプラモデル「ガンプラ」モデラー世界一を決める「ガンプラビルダーズワールドカップ 2014」の世界大会決勝戦が21日、東京・台場の ガンダムフロント東京で開催された。

左からオープンコース第3位の台湾代表リン・ズ・チャオさん、第1位のマレーシア代表アンディ・ウォン、第2位の日本代表 三木義久さん、川口名人

いまや世界中にファンを持つ『機動戦士ガンダム』シリーズのプラモデル「ガンプラ」。今年で、4回目を迎えた「ガンプラビルダーズワールドカップ」には、オープンコースに、日本、中国、韓国、香港、台湾、北米、イタリア、インドネシア、オーストラリア、タイ、マレーシア、フィリピン、シンガポールの13カ国、14歳以下がエントリーするジュニアコースに日本、中国、韓国、香港、台湾、インドネシア、オーストラリア、タイ、マレーシア、フィリピン、シンガポールの11カ国が参加し、ガンプラビルダー世界一の栄光の座を競った。

左からジュニアコース第3位のタイ代表ワラコーン・カエウマートさん、第1位の韓国代表 アン・ジフンさん、第2位の日本代表 畑めいさん、川口名人

審査方法は、川口名人こと川口克己氏、バンダイホビー事業部の馬場俊明氏、模型誌『ホビージャパン』(ホビージャパン)の岡村征爾氏、『電撃ホビーマガジン』(アスキー・メディアワークス)の木村学氏、『モデルグラフィックス』(大日本絵画)の古谷智康氏という5人の審査員が、工作、塗装、アイデアの3つの要素を採点。その合計得点を競う方式となっている。また今年は、同大会に協賛する貝印貝印、セブン-イレブン・ジャパン、三井住友カードによる特別賞も用意された。

決勝戦のMCは、昨年同様、自身がガンプラビルダーでもある声優の池澤春菜と川口名人が担当。決勝戦の冒頭、バンダイの代表取締役社長にしてチーフ・ガンダム・オフィサーの上野和典氏が登壇し「大会を重ねるごとに、非常にガンプラファンの皆さんにとって意義深い大会になっていると感じています。じっくりと作品を見させていただきましたが、今年はさらにレベルが上ったなと思いました」と語っていた。

スペシャルプレゼンターにはモデルのマギーも登場

オープンコースは、マレーシアが2度目の優勝!

世界13カ国から15歳以上のビルダーが参加するオープンコースの優勝者は、製作期間6カ月のマレーシア代表アンディ・ウォンさんによる「インベーダーズ・ファウンド」。『MG ジ・オ』をベースにしたという本作だが、ベースとなったキットの面影はほとんど感じられない独創性あふれるジオラマ作品となった。

審査員の『ホビージャパン』岡村氏は、本作について「ガンプラには無限の可能性があることを示したのがチャンピオンの作品ではないでしょうか。『ジ・オ』のパーツを使用していますが、自分なりのオリジナリティを加えて、新しい世界を想像したことを評価いたしました」と太鼓判。また『電撃ホビーマガジン』木村氏は「優勝作品には、独創性とガンプラの枠にとらわれない柔軟なアイデアを感じました。また機体に"自衛隊"に書かれている点について、宇宙世紀の日本にはこうした自衛隊がいるのかなと想像を掻き立てられました」と評した。

優勝したアンディ・ウォンさんは、表彰式では感動のあまり「ありがとう」と言葉少なだったが、一息ついた後「他の国のエントリーを見た時に、自分が勝てると思っていなかったので驚きました。複数の審査員の方がいらっしゃったので、作品を評価してくださったことをうれしく思います」と喜びをあらわにしていた。

オープンコース決勝進出作品について、『モデルグラフィックス』岡村氏は「例年にもましてバラエイティ豊かな作品が揃っていたため、単純な工作技術や塗装技術だけでは評価しきれない作品ばかりでした」と全体を総括した。

オープンコース優勝 マレーシア代表アンディ・ウォンさん「インベーダーズ ファウンド」

第2位 日本代表 三木義久さん「天翔ける麒麟~バイアラン・カスタム試作2号機~」

第3位 台湾代表 リン・ズ・チャオ「リボーン」

オーストラリア代表 マーク・カーライルさん「MS-08 TX/V イフリート ベノム M.O.T.D カスタム」

中国代表 デン・テンシャオさん「ドーン」

香港代表 ディッキー・マー・タイ・ホーさん「ムシャ レジェンド ドラゴン アンド タイガー(Ver.MA)」

インドネシア代表 アントニウスさん「ダ デモネン ヴォン ジオン」

イタリア代表 ジーノ・ディ・モンテさん「オシアナス プロセルム~オーシャン オブ ストームズ~」

北米代表 ケビン・イ・ツァンさん「デーエルテムエス ダブルオー バングー」

フィリピン代表 ナザニエル・S.バレーラさん「ドロップゾーン」

シンガポール代表 デリック・ポーさん「サイコ ジオング」

韓国代表 シン・ドンウックさん「"リベンジ・ファイナル"」

タイ代表 ヴィチャユス・エイアムオンさん「ジオン インターセプター ユニット」

ガンプラ少女・畑めいさんも四度目も優勝を逃し、韓国代表がジュニアコースを制す

14歳以下のモデラーによるジュニアコースは、イタリアと北米を除いた11カ国によって争われ、韓国代表のアン・ジフンさんによる「イノセンス・オブ・チャイルドフッド」がチャンピオンの座を手にした。子どもとザクが気持ちの交流を描いたという本作は、初めて制作したジオラマ作品だという。

バンダイの馬場氏は、ジュニアコース全体について「今回、審査にあたりジュニアコースの作品をすべて見終わってから、これらの作品がジュニアコースだったと気がつくほどの力作揃いでした。オープンコースとの技術の差はほとんどなく、皆さんがオープンコースに出展された時にどんな作品を作ってくるのか楽しみです」と総括。4年連続で日本代表としてエントリーしたガンプラ少女、11歳の畑めいさんは、惜しくも第2位の入賞だった。

ジュニアコース優勝 韓国代表 アン・ジフンさん「イノセンス・オブ・チャイルドフッド」

第2位 日本代表 畑めいさん「アルの中の戦争」

第3位 タイ代表 ワラコーン・カエウマートさん「キュリオス アサルト」

オーストラリア代表 エリーゼ・スコットさん「ゾリディア イン バトル」

中国代表 ワン・ヤオリーさん「アイランド レイド」

香港代表 チャン・チー・ユーさん「コマンドーユニット」

インドネシア代表 クリスティアンさん「ザ ライズ オブ ガトーカチャ」

マレーシア代表 オン・テュン・シェンさん「バトル スタート!」

フィリピン代表 ボリズ・ラディネスさん「デス フロム アバブ」

シンガポール代表 ザッカリー・ブライアン・チャンさん「キョジン アストレイ」

台湾代表 チェン・リ・ウェイさん「カウンターアタック」

「ガンプラビルダーズワールドカップ 2014」世界大会に出場したオープンコース、ジュニアコースの24作品は、2015年1月7日までガンダムフロント東京で展示されている。

(C)創通・サンライズ

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