現在、MVNO事業のほとんどはNTTドコモのネットワークを利用している。そんな中、auのネットワークを利用しているのが、ケイ・オプティコムの「mineo」(マイネオ)と、KDDIバリューイネイブラーの「UQ mobile」だ。UQ mobileの参入により、KDDIユーザーにとってMVNOを選ぶメリットは増えたのだろうか?

KDDI網を使うメリットは?

KDDI網のネットワークでは、800MHz帯(Band 18)および2100MHz帯(Band 1)のLTE網を利用できる。特に前者は「プラチナバンド」と呼ばれており、電波の特性上、建物の奥まった中などでも受信しやすい。NTTドコモやソフトバンクもプラチナバンドLTEの展開を急いでいるが、利用できる帯域が解放されたのが遅く、先行してネットワークを整備していたKDDI網が一歩、二歩とリードしている状況だ。

プラチナバンドの特性(出展:auウェブサイト)

一方、NTTドコモ網は、MVNOに対する接続料が安く設定されているようで、KDDI網と比べると、同じパケット容量の契約でも、かなり安価に利用できる。MVNOをメイン回線として利用したい場合、コストを重視するか、ネットワークの安定性を重視するかで評価が分かれるところだ。

■MVNO参考料金

ドコモ系 au系
ヨドバシカメラ ワイヤレスゲートWi-Fi+LTE SIMカード480円プラン freetel mobile ネットし放題プラン1GB mineo 1GBプラン(データ通信専用)
税込480円/月 税別670円/月 税別980円*
* 2015年2月から税別850円