12月17日にOpera Softwareのブラウザ、iOS版「Opera Coast 4.0」が公開された。独自のインターフェースに加え、データを圧縮することで通信量を削減するOpera Turbo機能や、最新ニュースを選別した配信するディスカバー機能などを搭載。すばやく情報を見たい、通信量を節約したいというユーザーのニーズに応えた作りになっている。この「Opera Coast 4.0」、実際に使ってみたらどれだけ便利なのだろうか? 使い勝手を確かめてみた。

モバイルOSのような画面レイアウトと直観的な操作

Opera Coast 4.0を最初に起動してみて驚くのがまず見た目だ。起動して出てくる画面は、サイトのアイコンが並んでおり、ブラウザというよりモバイルOSのホーム画面を思わせる作り。実際、Opera Coast 4.0の画面に表示されているアイコンを長押しすると削除や整理ができる、背景の画像も好きなようにカスタマイズできるなど、インターフェースもブラウザというよりOSに近い。

アプリのホーム画面上にあるサイトのアイコンをタップすれば、すぐブラウザ表示される仕組み。ただし、ブラウザ画面には共有ボタンと、ホーム画面に戻る・お気に入りに追加の機能を持つ3×3ボタン、タブ切り替えの役割の3×1ボタンの3つしかないので、Safariなどブラウザアプリの操作ボタンに慣れているとどうやって使えばいいのかと不安になるかもしれない。

実はこのボタンの少なさが、Opera Coast 4.0の大きなポイントである。ブラウザでよく行なう「前のページに戻る」は画面を右にフリック、ページの再読み込みは下方向にスワイプすることで行なう。スマホ利用においては当たり前の動作だが、ブラウザアプリでこういった直観的な動作が使えるようになっているのはあまりない。

Opera Coast 4.0のホーム画面はサイトのアイコンが並ぶだけとシンプル

アイコンをタップするとブラウザ画面になってサイトが表示される

共有ボタンをタップするとSNSや他のアプリでURLを共有できる

3×1ボタンをタップするとタブ切り替え画面へ。iOS8のタスク切り替え画面のように上にフリックすることでサイトを閉じることが可能