説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は「通話内容を録音できますか?」という質問に答えます。
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残念ながら、iOS 8の時点では通話内容を記録するアプリは収録されていません。iOSには「電話」(携帯電話会社の通話サービス)と「FaceTime」(FaceTimeオーディオ)という2つの通話アプリが用意されていますが、どちらも通話相手/自分の声を記録する機能はありません。
「電話」や「FaceTime」で相手の声がスピーカーから出るように設定しておき、通話を開始したあとアプリを「ボイスメモ」に切り替えて録音すればいいのでは? というアイデアも浮かびますが、この方法はうまくいきません。内蔵マイクが使用中のときは「ボイスメモ」で録音することができないのです。
その理由ですが、アメリカの多くの州や諸外国では、相手の同意がないまま通話を録音することが禁じられているため、配慮しているものと考えられます。日本では合法であり、以前から多くのフィーチャーフォンに通話内容を録音する機能が搭載されていますが、iPhoneは世界統一仕様が前提ということもあり、採用を見送ったのでしょう。
では通話内容を録音できないかというと、そうではありません。外部機器を使わずiPhoneのみで対応しようとすれば、サードパーティー製アプリに頼るという方法があります。
たとえば、「TapeACall」というアプリを利用すれば、通話内容をそのまま録音することができます。無償版は録音した最初の60秒しか再生できませんが、有償(1000円)のプロ版を購入すれば、時間や件数の制限はなくなります。なお、グループ通話機能を利用する都合上、「三者通話サービス」がサポートされるau/KDDIと、「グループ通話」が使えるソフトバンクモバイルのiPhoneでしか動作しません。