【レポート】

"偽ショッピングサイト"の実態とは? クリスマス商戦前にネットで安全に買い物をする方法について考えた

 

冬のボーナスで欲しかった商品を購入したり、家族や恋人へのクリスマスプレゼントを用意したりと、年末にかけて買い物をする機会も増えてくる。読者の中には、ネットショッピングを利用して、これらの買い物をしようと考えている人も多いのではないだろうか。

すっかり生活の一部として定着したネットショッピングだが、最近では金銭をだまし取る目的で、本物そっくりにつくられた"偽ショッピングサイト"が急増し、大きな問題となっている。そこで本稿では、偽ショッピングサイトの被害に遭うことなく、安全にネットショッピングを楽しむための対策について見ていきたい。

金銭をだまし取る"偽ショッピングサイト"の実態とは?

ネットショッピングを利用する際は、ブランド品などの評判の良い商品を、できるだけ安価で購入したいと考えるもの。実際に店舗に行く必要もなく複数サイトで価格を手軽に比較できるため、検索などを利用して、なるべく安いショッピングサイトを探して購入しているという人も多いかもしれない。

しかし、こうしたネットショッピングで注意したいのが、最近、国内でも被害が急増している"偽ショッピングサイト"だ。偽ショッピングサイト(以下、偽サイト)とは、金銭をだまし取ることを目的につくられたショッピングサイトを装った悪質なWebサイトのこと。なかには、有名通販サイトそっくりの見た目でつくられ、簡単には偽物と見抜けないサイトなどもある。

一見、普通のショッピングサイトのように見えるが、こちらは詐欺が疑われているサイトだ

もしも、偽サイトを使ってしまうと、代金を振り込んだのに商品が送られてこなかったり、ブランド品の粗悪なコピー品が送られてくるなどのトラブルに巻き込まれてしまう。また、そうしたケースでは、メールで問い合わせても返信がこなかったり、電話をかけてもつながらないなど、支払ったお金を取り戻すのが困難になり、金銭的な被害をこうむることも少なくない。

"自分はネットショッピングに慣れているから大丈夫"と、気楽に構えている人もいるかもしれないが、前述した通り本物そっくりにつくられた偽サイトもあるなど、手口が巧妙化しているため、油断は禁物だ。さらに、偽サイトの多くは、海外のサーバー上に置かれていて、強制的にサイトを閉鎖させるのが難しかったり、閉鎖させるまでに時間がかかるなど、対策が難しいことも被害を拡大させている。

また、偽サイトに注意すべきなのはパソコンでのネットショッピング時だけではない。最近では、スマートフォンやタブレットを使ってネットショッピングを利用する人も増えているため、それらのユーザーを狙った偽サイトも増加しており、警戒が必要となる。偽サイトが取り扱っている品も、高級ブランド品から比較的安価な商品までと幅広く、ネットショッピングを利用するあらゆる人が、被害に遭う危険性が高まっていると言えるだろう。

心得ておきたい"偽サイト"の見分け方

偽サイトの被害に遭うことなく、安全にネットショッピングを利用するために、まず心得ておきたいのが、偽サイトと信頼できるWebサイトとの見分け方だ。偽サイトにはいくつかの共通する特徴があるため、それらのポイントを把握しておき、該当するサイトでのショッピングは控えるようにするのがよいだろう。

1. 不自然な日本語が使われている

偽サイトの特徴のひとつとして、不自然な日本語が使われていることが挙げられる。また、中国語の簡体字のフォントなどが使われている場合もある。こうしたサイトは、日本人以外が日本の業者を装ってつくったものだと疑われ、信頼性が低いと言える。

それらしい単語が使われているものの、文章としては明らかに不自然だ

2.大幅な割引率など、極端に価格が安い

"80%引き"や"90%引き"など、不自然とも言える大幅な値引率のサイトにも注意が必要だ。他サイトと比べて、明らかに値段が違う場合は、何らかの裏があると考えたほうがよいだろう。また、なかには最初から"コピー品"であると謳って、安価な商品を販売しているサイトもあるが、そのようなサイトで実際に購入したとしても、商品が届く保証はない。

大幅な割引率のサイトにも注意したほうがよい

3. 連絡先情報に不審な点がある

ショッピングサイトを利用する際に、必ずチェックしておきたいのが、運営会社の連絡先情報。偽サイトの場合、所在地や電話番号がきちんと記載されていないケースがあるほか、問い合わせのメールアドレスに、"Yahoo!メール"や"Gmail"などの無料で取得できるメールアドレスを使っている場合も注意したほうがよいだろう。

電話番号の記載がないほか、問い合わせ先がフリーメールのアドレスになっている。また、所在地の番地は実在しない

4. 決済方法が銀行振込による前払いしか選べない

先に代金を支払わせて、商品を送らないまま音信不通になるといったケースのほとんどでは、銀行振込による前払いが悪用されている。そのため、決済方法として、銀行振込による前払いしか選択できず、カード払いや代金引換が用意されていない場合には、注意が必要だ。さらに、振込先口座の名義が、会社名や店舗名ではなく、外国人の個人名である場合などには、特に警戒したほうがよいだろう。

支払い方法が銀行振込しか選べないサイトにも要注意だ。また、銀行やクレジットカードのロゴを無断で掲載しているケースもある

セキュリティソフトでも対策

偽サイトのトラブルに巻き込まれないようにするためには、特徴を把握して見分けるだけでなく、セキュリティソフトを使った対策も重要だ。例えば、先日発表されたカスペルスキーが販売するセキュリティソフトの新バージョン「カスペルスキー 2015 マルチプラットフォーム セキュリティ」は、これら偽サイトへの対策に力をいれている製品だ。

カスペルスキー 2015 マルチプラットフォーム セキュリティは、Windows/Mac/Androidに対応した総合セキュリティソフト。Windows/Macのパソコンのほか、Androidのスマートフォンやタブレットなど、ライセンスに応じて複数の端末で利用することができる。

同ソフトでは、警察機関がセキュリティソフト会社に提供している偽サイトのURL情報に対応(Macは除く)。ユーザーが偽サイトや悪質なサイトにアクセスしようとすると、自動でブロックする機能を備えている。同ソフトを利用すれば、パソコンやスマートフォン、タブレットで安全にネットショッピングを利用できるだろう。

実際に、カスペルスキーをインストールしたパソコンのWebブラウザを使い、消費者庁が公開している「悪質な海外ウェブサイト一覧」に掲載されているURLにアクセスしてみたところ、以下のような画面でブロックされることを確認できた。

カスペルスキーをインストールしたパソコンのWebブラウザを使い、偽サイトにアクセスするとブロックされた

またカスペルスキーでは、iPhone/iPadなどのiOS向けのセキュリティブラウザアプリとして、「Kaspersky Safe Browser for iOS」を無償で提供している。同アプリは、詐欺サイトや偽ショッピングサイトなどをブロックできる安全なWebブラウザとなっていて、同アプリを使えば、iPhoneやiPadでもネットショッピングなどを安心して楽しむことができる。

iOS向けセキュリティブラウザアプリ「Kaspersky Safe Browser for iOS」

年末に向けて、ネットショッピングを利用する機会も増えるかもしれない。金銭をだまし取る目的の偽ショッピングサイトの被害に遭わないためにも、偽サイトの見分け方をチェックしておくとともに、セキュリティソフトでしっかり対策するように心がけておきたい。

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