ここ数年、「ノー残業デー」を実施する企業が増え続けている。ビジネスマンの業務効率化を考えさせる契機としてもらうため、あるいは余った時間をスキルアップの時間として使うため、さらには残業時間の削減のため、といった具合にメリットが多々あるとされている。また現場の本音を言えば、誰だって「早く仕事を終わらせて飲みに行きたい」「趣味の時間にあてたい」など、限りある時間を有効に使いたいと考えるものだ。

しかし、「ノー残業デー」なのに残業をせざるを得ない状況におかれることが多かったり、そもそも残業を削減することが難しかったりという理由で、思い通りに進んでいない企業も多いのが実情だ。そんな悩みを抱えている企業にとって、理想通りの「ノー残業デー」を実施するにはどうしたらよいか?少し考えてみたいと思う。

ワークライフバランスの見直し

「ノー残業デー」がもたらす最大の効果は、「決められた労働時間でいかに業務を効率よくこなすために、何をしなければいけないのか」という所にある。どうしても日常的に残業を繰り返すクセがついてしまうと、残業ありきで仕事を考えてしまいがちになる。「今日は残業しない」というキマリを作って、その日残業をしないで業務を終えるためにはどうすればよいか、効率よく仕事をこなすには何をすればよいかを考え、実行に移すのが狙いだ。

しかし、実際には様々な理由で継続的にノー残業を実現するのが難しい場面もある。例えば、顧客が時間外でも活動していたり、部署の特性や風潮的に残業を強いられるケースだ。顧客側の理解が得られないというのは、この問題がまだまだ浸透していないという社会的な背景もあるため、ある意味仕方がない部分もあるが、上長をはじめとした経営陣が相手に対して理解を得ようとする活動も必要だ。

問題となるのは後者の例にあるような、社内で抱える問題によって「ノー残業デー」が形骸化されてしまうことだ。「あの部署の人間が残業しているなら……」「上司が忙しそうで帰り辛い」など、強制力がないことを前提とする「ノー残業デー」では、たとえ帰ることが可能でもうしろめたさを感じてしまうのだ。

「わかっているけど」を「わかった」へ

「ノー残業デー」は特定の曜日や日付に当てるところがほとんどだ。しかし、その曜日や日付が問題となるのであれば、実施するタイミングを部門ごとに設定するなど、柔軟な運用も欠かせないだろう。また、強制力を設けていないとはいえ、残業できる環境を与えたままでいることも「ノー残業デー」の形骸化を加速しているといえる。

「ノー残業デー」を意識づける方法としては、社内掲示板へのアナウンスや照明・エアコンのオフといった対応をとる企業は比較的多く見受けることができる。

例えば「ノー残業デー」には照明を落とすという企業の場合、最初はそれをトリガーに帰社を考えてみるが、スイッチひとつで元の状態に戻せてしまう気楽さから、次第に照明オフと同時に誰ともなく照明スイッチをオンにするという状況が作られてしまう。

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そこでひとつの方法として試していただきたいのが、多くの現場で利用されているPCで同じ事を実施する方法だ。PCの場合は一度落としてしまうと、再起動までに一定の時間が必要になる。もちろん、作業中に落とされてしまっては被害が出るので、オフにする時間の徹底は必要になるが、少なくとも照明スイッチのオンオフよりは、形骸化への歯止めにはなるはずだ。

PCの電源管理には様々なものがあるが、電源オンオフの一元管理はもちろん、部門事で実施日を割り当てるなどの機能性を考えると、候補をかなり集約することができる。そこでひとつの選択肢として挙げられるのが、NECキャピタルソリューションが提供している「PIT-PowerController for AMT」だ。

経営層でも管理できる容易さ

「PIT-PowerController for AMT」は、対象となるPC端末の電源をグループ単位で管理できるソリューションとなる。全社的な一斉適用はもちろん、部門ごと、部署ごと、さらにはグループごとといった詳細な管理も可能だ。これは先ほど触れた部分的な「ノー残業デー」には必須の機能となる。例えば部門A~Cは20時にシャットダウンし、「ノー残業デー」の部門Dは19時にオフにするといったスケジュールも設定可能となる。

クライアントPCの電源を細かく管理できる

UIは非常に分かりやすく、特に情報システム部の手を借りずとも運用が可能な点も見逃せない。これは「ノー残業デー」を経営層がコントロールするのか、情報システム部が管理するのかといった、企業文化的な背景を考えたうえで必要なことだ。PCの電源管理を経営者が自ら率先してコントロールしていることを社員に知ってもらうことで、「ノー残業デー」のより深い浸透も期待できる。

管理の負荷を大きく軽減させるシンプルなUI

PCの電源管理ひとつで考え方も変わる

「ノー残業デー」が普及し始めた背景には、日本流の「給与性」ではなく欧米流の「成果報酬」への切り替えというものもある。成果報酬型の普及が進むのであれば、仕事のプロセスを効率化すればするほど、報酬も大きくなる可能性が高くなる。そのときになって慌てるか、段階的な導入が進んでいる現時点から慣れておくかは、スタートダッシュ時に大きな違いとなって現れるはずだ。

また、経営者にとっても残業代という負担の大きい支出と向き合い続けるのか否かでは、今後の戦略もずいぶん違ったものになる。最小限の残業で、これまで以上の結果が伴うことが、まさに理想といえるだろう。

それに対する貴重な契機となる「ノー残業デー」を確かなものにするため、トリガーとして「PIT-PowerController for AMT」を活用してみるのも、十分選択肢に入るはずだ。もちろん、このツールで電源の一斉管理がなされても、クライアントがPCのスイッチを再びオンにすることはできる。しかし、倫理感として、経営者自らが設定した時間であれば、各社員の受け取り方も違うはずだ。

なお、「PIT-PowerController for AMT」の導入コストは、1コンソールあたり50万円(税抜)となっている。クライアント数での課金とは違い、管理用のPCに対する課金である。

「残業」に対して社会的にも注目が集まっている現在、「PIT-PowerController for AMT」を使ったPCの電源管理を、経営者が自ら行うという手法は効果的だと考えられる。社員のスキルアップはもちろん、様々なメリットが生まれる「ノー残業デー」を本来の意味で実施するためにも、残業に対する考え方とワークライフバランスの見直しをしてみてはいかがだろうか。

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