日本国内でも携帯キャリア経由ではなく、メーカー経由で購入でき、SIMロックがかけられていないスマートフォンのラインナップが増えてきた。いわゆるSIMロックフリー(SIMフリー)端末だが、比較的低価格で購入でき、MVNO(仮想移動体通信事業者)の低価格サービスと組み合わせることで、通信コストを抑えられると人気が上昇している。そんななか、台湾ASUS Tek Comupterから登場したのが「ZenFone 5」だ。

コンパクトなハイスペックSIMフリーAndroidスマートフォンで、オンラインショップでの直販価格は16GBモデルなら税込み28,944円と手ごろな価格を実現している。

ASUS ZenFone 5

低価格ながら快適な動作のZenFone 5

ZenFone 5は、ブラック、ホワイト、レッド、ゴールドの4色があり、OSはAndroid 4.4、チップセットにはSnapdragon 400 1.2GHz、RAMは2GBを搭載。ROMが16GBまたは32GBのモデルが用意されている。ネットワークはW-CDMA、GSMに加え、800/900/1800/2100/2600MHz帯のLTEに対応する。ネットワーク的には、NTTドコモとソフトバンクに対応しているので、基本的にはドコモのMVNO各社のサービスを利用することになるだろう。

ディスプレイサイズは5型1280×720ドット液晶で、802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0、800万画素のメインカメラ、200万画素のインカメラを搭載している。

本体は72.8(W)×148.2(H)×10.34(D)mm、145gのサイズ。5インチディスプレイ搭載の割には細身のデザインで、握りやすいサイズ。背面は曲面を描くボディデザインなので、それも合わせて手になじみやすい。

シンプルな本体背面。丸みを帯びたデザインで手にフィットする。背面カバーは取り外し可能だが、バッテリ交換はできない

カラーは明るい色彩がメインで、外装はプラスチックながらも見栄えはいい。背面カバーは取り外し可能だが、バッテリの交換はできないタイプ。バッテリ容量は2,110mAhで、連続待受時間は395時間(3G)、連続通話時間は1,230分(3G)と、まずまずのバッテリ持続時間だ。

本体側面と天面、底面の様子

プロセッサはSnapdragon 400 1.2GHzということでハイエンドモデルとは言えないが、ディスプレイをHDに押さえているせいか、動作は快適で困ることはあまりないだろう。

全体的な仕上がりは良く、見栄えもいい