タカラトミーは5日、東京・葛飾区のタカラトミー本社において、トイドリームプロジェクト「おもちゃアイディアコンテスト2015」の開催を発表した。

タカラトミー専務執行役員開発統括室担当・眞下修氏、タカラトミー代表取締役副社長COOハロルド・ジョージ・メイ氏、タカラトミー社長室・吉田沙也加氏

「おもちゃアイディアコンテスト2015」は、年齢や国籍、プロ・アマ問わず幅広くおもちゃのアイデアを募集し、新しいおもちゃの開発、商品化を目指すプロジェクト。募集期間は2014年12月5日~2015年1月15日で、受賞作品は2015年6月に開催が予定されている「東京おもちゃショー2015」にて発表される。

募集テーマは「トミカ」「プラレール」「リカちゃん」「ベビーグッズ」の4つ(今回はこれらのテーマに限定)。応募方法は、タカラトミー公式サイト内の特設サイトからの応募、もしくは専用フォームをダウンロードして(または任意の用紙でも可)郵送、の2つが用意されている。作品の応募は、一応募者あたり10件まで。応募作品は、社内選考委員による審査を経て各部門から優秀賞を選出し、その中から最優秀賞を決定。最優秀賞の受賞者には賞金100万円と副賞として「タカラトミーのおもちゃ1年分」が贈られ、各部門の優秀賞には賞金10万円が授与される。

優秀賞への賞金は100万円

副賞のおもちゃ1年分は、優勝者の趣味や興味などを参考に毎週1商品ずつが贈られるという

発表会では、タカラトミー社員が飛び込みで登場し、2つのアイデアを提案し、タカラトミー代表取締役副社長COOハロルド・ジョージ・メイ氏を驚かせる場面も。1つ目のアイデアは「リカちゃん」をテーマにした『着せ替え おしゃべりリカちゃん』で、着せる服装によって異なる声で言葉をしゃべるというもの。この提案にメイ氏は「服で声を変更する点には、色々な可能性を感じる」と太鼓判を押した。

そして、もう1つは「こえだちゃん」と「ビーダマン」という既存商品を組み合わせた『こえだマン』。背中に備わったトリガーを押すと首が飛び、木の家を破壊するという斬新なアイデアだったが、メイ氏は「アイデアは素晴らしいけど……」と曇り顔。また、「こえだマン」は今回のテーマに合わないため不採用に。さらに、タカラトミー専務執行役員開発統括室担当・眞下修氏からは「ありがたい2つの提案でしたが、残念ながら社員は応募できません」というとどめのオチがついてしまった。

着せるファッションで異なる言葉をしゃべるという『着せ替え おしゃべりリカちゃん』

「こえだちゃん」+「ビーダマン」という斬新なキャラクター『こえだマン』

そして「おもちゃアイディアコンテスト2015」におけるサンプル映像を2つ紹介。1つは「プラレール」部門から「速すぎるプラレール」と題した、レールの上を超高速スピードで疾走するプラレール。そして、もう1つは「リカちゃん」部門から、ゴージャスな衣装に着飾った「美しすぎるリカちゃん」。これらの映像は特設サイトにて公開されている。

「速すぎるプラレール」と「美しすぎるリカちゃん」

眞下氏は「頭の中で考えた商品のイメージを、キーワードとなる言葉または簡単な商品の説明だけでよいので、気軽に応募してほしい。もちろん企画書や映像などによる説明も大歓迎です」と本企画の窓口の広さをアピール。また、メイ氏は「コンテストのポイントは自由な発想。大きいアイデアでも小さいアイデアでもかまわないので、どんどん応募してほしい。今回のコンテストの狙いは『消費者の夢をかなえること』。皆さんのアイデアを我々の商品に反映していきたい」とコンテストへの熱い想いを明かしていた。