上野と言えば北陸・東北への窓口のほか、成田空港からのスカイライナーなどが発着するなど、旅の拠点になる場所だ。また、上野動物園のほか、浅草や秋葉原などにも近いため、観光客の利用も多い。そんな上野エリアには、感動ものの無料朝食を提供するビジネスホテルがある。なお、本文では別途料金が発生する「有料朝食」との対比で「無料朝食」と定義している。

徹底した利用者目線のサービスを提供する「ホテルココ・グラン上野不忍」の無料朝食たち

JR・京成・地下鉄とアクセス良好

そのビジネスホテルというのが「ホテルココ・グラン上野不忍」である。JR上野駅や京成上野駅、地下鉄千代田線湯島駅にも近いにあり、眼前には不忍池が広がるため散策にも好立地。客室はバラエティーに富んだパターンがあり、都心に立地するホテルにしては大浴場やサウナなど備えるなど、施設も充実している。

ホテルココ・グラン上野不忍のもうひとつの人気が無料朝食。宿泊者全員を対象に地下1階のシックなゲストラウンジで6時30分から9時30分まで提供されている。

手の込んだおかずがずらりと並ぶ

まず驚くのは、煮物・揚げ物・焼き物といったバラエティーの豊富さとメニューの多さだ。スクランブルエッグ、ソーセージ、焼き魚という無料朝食では定番となったメニューはもちろん、卵焼きにハム、果ては鶏の唐揚げや筑前煮などご飯がすすむ、いつもはパン派の人にとってもうれしいメニューがそろう。

さらには、温泉卵に冷ややっこ、充実した内容のサラダバーまでと、これが本当に無料なのか? と驚かされる内容だ。ここまでそろっていれば当たり前とも言えるが、生卵や納豆はもちろん、パンは食パンにクロワッサンや菓子パンが並ぶ。汁物も味噌汁にトマトスープなど、充実した無料朝食の必須条件でもある「1カテゴリーで多種類」を提供。

普段はパン派でも「今日はご飯派にしようかな」と思うくらい、おかずのレパートリーが充実している

スイーツショップのスイーツも無料

その他、稲庭うどんまであるのには感激したが、何より感心するのはその「見せ方」である。照明使いも秀逸だが、さもすれば雑然とした雰囲気で料理が並び、チープな印象が当たり前のビジネスホテルの無料朝食にあって、ここでは高級感すら漂っている。また、使いやすいトレーや食器などにも徹底した利用者目線が貫かれている。   

ところでこちらのホテル経営会社「木本製菓」は、コンビニなどにも置かれているスイーツ「ドンレミー」で有名な製菓メーカーである。ホテルの1階には同社の人気スイーツアウトレットショップも併設されていて買い求める客でにぎわっているが、ホテルの朝食でもそんな人気スイーツが個数限定ではあるが楽しめる。これももちろん「無料」である。

稲庭うどんも用意

スイーツももちろん無料

「見せ方」まで徹底

ここまでクオリティーが高く、サービスの行き届いた無料朝食はそうないだろう。お近くの際にはぜひ、ホテルココ・グラン上野不忍で優雅な朝食をお得に楽しんでいただければと思う。

※記事中の情報は2014年11月取材時のもの

筆者プロフィール : 瀧澤 信秋(たきざわ のぶあき)

ホテル評論家、旅行作家。オールアバウト公式ホテルガイド、ホテル情報専門メディアホテラーズ編集長、日本旅行作家協会正会員。ホテル評論家として宿泊者・利用者の立場から徹底した現場取材によりホテルや旅館を評論し、ホテルや旅に関するエッセイなども多数発表。テレビやラジオへの出演や雑誌などへの寄稿・連載など多数手がけている。2014年は365日365泊、全て異なるホテルを利用するという企画も実践。著書に『365日365ホテル 上』(マガジンハウス)、『ホテルに騙されるな! プロが教える絶対失敗しない選び方』(光文社新書)などがある。

「ホテル評論家 瀧澤信秋 オフィシャルサイト」