1965年に第1回を開催して以来、今年で50回目開催を迎えることとなった音と映像と通信のプロフェッショナル展「Inter BEE 2014」(2014年国際放送機器展)が、千葉市・幕張メッセにて開催された。

ここでは、最新および話題の放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、IPTV、Mobile TV、クロスメディア、周辺アプリケーションやソリューションなどが一堂に会し盛り上がりをみせた会場から、主に映像・放送関連機材部門のブースをピックアップしてお届けしよう。

千葉市・幕張メッセにて開催された「Inter BEE 2014」会場の様子。映像・放送関連機材部門部門には、4K/8Kといった次世代規格に対応したカメラ、周辺機器などが多数の最新製品が一挙ラインアップされた

アドビシステムズ

会場でもひときわ大きなブースに、「4K VIEWING」による355インチの大型LEDスクリーンが設けられていたのがアドビシステムズのブース。多彩なファイルフォーマットへのネイティブ対応や、「Adobe After Effects CC」や「Adobe Photoshop CC」、「Adobe Illustrator CC」などとの強力な連携機能、さらには4K制作対応およびメディア管理機能も強化された「Adobe Premiere Pro CC」が目玉となっていた。加えて、ブース内では多彩なクリエイターのプレゼンテーションにより、同社の映像制作ツールが紹介されていた。

次世代の4K対応コンテンツ制作にも欠かせないツール群となっている「Adobe Creative Cloud」を中心に、インテル最新チップを搭載したPCによる各種製品のデモコーナーも用意され好評を博した

また、解像度フリーで4Kおよび8Kにも対応する、モーショングラフィックスおよび特殊効果ツールである「After Effects CC」のデモンストレーションでは、Cinema 4D Lite R16の搭載やGoPro CineFormエンコード・デコードネイティブ対応といった、最新バージョンで実現された機能も体験することが可能となっていた。

ブラックマジックデザイン

すでに4Kソリューションを数多く市場に送り出しているメーカーでもあるブラックマジックデザインは、「Blackmagic Production Camera 4K」をはじめ、「Blackmagic Cinema Camera」、「Blackmagic Pocket Cinema Camera」などのデジタルシネマカメラを展示した。

URSAおよびBlackmagic Cinema Cameraなどの最新のデジタルシネマカメラをハンズオン可能な体験コーナーや、DaVinci Resolveのカラーグレーディングデモンストレーションには、多くの来場者が訪れていた

NABで新しく発表された「URSA」は、10インチの大画面開閉式モニター、ユーザーによるアップグレードが可能なスーパー35グローバルシャッター4Kイメージセンサー、デュアルRAW/ProResレコーダーなど備えた世界初のハイエンド・デジタルカメラとして注目を集めていた。同製品では、センサーおよびレンズマウントの部品を交換でき、さらにEFあるいはPLレンズマウントだけでなく、B4マウントで放送用ビデオセンサーを使用することができるとのことだ。

キヤノン

キヤノンブースでは、世界中の映画、TV 番組、コマーシャルといった幅広い撮影現場で活躍しているCINEMA EOS SYSTEMや放送用レンズなど、4Kをはじめとした高精細映像制作を支える各種製品が展示された。

「EOS C100 Mark II」は、Canon Logの記録、60pでの録画などにも対応した最新モデル。また別会場にて、映画制作などの「キヤノン4Kソリューション事例」を詳細するスペシャルセミナーなども開催された

DIGIC DV 4およびデュアルピクセルCMOS AF技術を採用し、高画質と基本性能を兼ね備えた小型・軽量なHDビデオカメラ「EOS C100 Mark II」、デュアルピクセルCMOS AFによるAF機能が標準機能として搭載された新モデルが追加されたHDビデオカメラ「EOS C300」などに人気が集まっていた。さらに、広角端50mmから望遠端1000mmという世界最長の焦点距離と世界最高のズーム倍率を実現した4Kカメラ対応CINE-SERVOレンズ「CN20×50 IAS H/P1」(PLマウント)、「CN20×50 IAS H/E1」(EFマウント)なども登場した。

ローランド

ローランドブースでは、同社の提供する多彩なビデオおよびオーディオ関連機器を一挙に展示。先日発表されたばかりの最大128chの入出力をエンジニアが自由に設定可能な内部構成を備え、フレキシブルな運用か行える大型オーディオミキシングコンソール「O・H・R・C・A M-5000」、そして出力にもスケーラーを搭載しマルチスクリーンの演出も可能なマルチフォーマットマトリクススイッチャー「XS-82H」、「XS-83H」、「XS-84H」の3製品などが注目を集めていた。

ビデオエリアでの出展となったローランドからは、オールインワンな高性能ライブミキシングコンソール「M-5000」を筆頭に、オーディオ/ビデオの両関連分野の最新製品がバランス良く出展されていた

また、同XSシリーズに対応したEthernetケーブルでHDMI信号を最長100m伝送できる「HT-TX01」(送信機)および「HT-RX01」(受信機)は、HDMIの長距離伝送可能にするユニークなコンバーターとして話題となっていた。また、同社のビデオ関連の製品「VR-50HD」、「PR-800HD」、「VC-1-SC」、「V-4EX」、「VR-3EX」のハンズオン展示、さらに同社の人気音楽制作機器「AIRA」シリーズを使ったデモンストレーションなども行われ、会場を盛り上げた。

パナソニック

多彩な関連製品による4K制作ソリューションが一挙にラインナップされたパナソニックブースには、4K/2K/HDのマルチフォーマットによる高画質撮影を実現する4Kカメラ/レコーダー「VARICAM 35」をはじめ、2/3型レンズマウントを備え最高240fpsまでのフレームレートでの撮影に対応したハイスピードカメラ「VARICAM HS」、世界最軽量の機動性に3MOSセンサーほか放送業務に応える高画質・高機能を凝縮したP2メモリーカードカメラレコーダー「AJ-PX800」、さらには4K60pでの撮影が可能なコンパクトビデオカメラの新製品「HC-X1000」などが展示された。

パナソニックブースでは、秋に発売が開始されたばかりの最新VARICAMシリーズなどの4K制作ソリューションを紹介。ホビーからプロフェッショナルまで多様なユーザーからの要望に応える、同社ならではの幅広い製品がラインナップされた

また、同ブース内ではパナソニックネットワーク&ファイルベースソリューションによる放送局向けクラウドサービスや、4MEライブビデオスイッチャーによるスタジオサブシステムなども実機による紹介が実施されていた。