【レポート】

あなたはモバイルルータ派? テザリング派? - 20代男女に聞いてみた

 

スマートフォンの普及により、スマホをモデムとして利用する「テザリング機能」の認知度も上がってきた。一方で、まだまだモバイル機器でのインターネットと言えば「モバイルルータ」という人も多いことだろう。タブレットやノートPCを利用する際、「モバイルルータ」と「スマホのテザリング」では、どちらが便利でお得だろうか? 今回、マイナビニュースではスマホを使いこなす若者世代(男性3人、女性2人)に意見を聞いてみた。

タブレットやノートPCを利用する際、「モバイルルータ」と「スマホのテザリング」では、どちらが便利だろうか? 若者世代に聞いてみた

モバイルルータとテザリング派?

まずは、参加者の通信環境をチェックしていく。Aさんは26歳の男性。普段から、モバイルルータを仕事にもプライベートにも活用している。Bさんは25歳の男性。オフィスの外にいることも多く、モバイルルータを活用している。Cさんは24歳の女性。モバイルルータなしの日常は考えられないという。以上の3人はモバイルルータ派だった。

Aさん、Bさん、Cさんの3人はモバイルルータ派だった

一方、Dさんは29歳の男性。外でノートPCを使って仕事をする際は、スマートフォンのテザリングを利用するという。Eさんは28歳の女性で、普段はiPhoneのテザリングでiPad(Wi-Fiモデル)を利用している。以上の2人は、テザリング派だった。つまりモバイルルータ派(Aさん、Bさん、Cさん)とテザリング派(Dさん、Eさん)という構図。そんな5名に、ざっくばらんに話し合ってもらった。

Dさん、Eさんはテザリング派だった

メリットとデメリットを考える

まず、モバイルルータまたはテザリングをどのように活用しているか、またそれぞれのメリットとデメリットについても聞いた。モバイルルータを持たない2人に"持たない理由"を尋ねてみたところ、Dさんは「モバイルルータを持ったことがないので想像になるけど、スマートフォンとノートPCとモバイルルータと、3製品を持ち運ぶのは大変そう」と回答。Eさんも「iPhoneとiPadだけで、もうカバンはいっぱいです」と同意した。2人とも、持ち運ぶモバイル製品が増えることを嫌っているという。

テザリング派の2人は「モバイルルータだと、持ち運ぶモバイル製品が増えるのが嫌だ」との意見

ここでテザリング派のEさんが「スマホもルータも充電しなくちゃいけないのは、正直大変じゃないですか? 」と聞くと、モバイルルータ派のAさんは「自分も、はじめはそう思っていました」と回答。だが、実際に持ってみるとイメージが変わったという。UQ WiMAXのモバイルルータを使用するAさんは次のように続ける。「購入した製品は、自宅でWi-Fiルータの代わりとしても使っているんです。夜、帰宅後に充電しながらWi-Fiルータとして使って、朝、充電が完了したモバイルルータを持ち出すだけ。特にルータのために充電している、という感覚はないんです」。軽量でコンパクトな製品なので「外に持っていくのは面倒くさい」と思ったこともないという。

Aさんが利用中のモバイルルータは、UQコミュニケーションズの「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14」。下り110Mbps通信のWiMAX 2+で通信が利用可能。速度制限はない

ここで「私は、モバイルルータにしてからデータ通信の容量制限が気にならなくなったのが嬉しい」と同じくモバイルルータ派のCさんが続ける。CさんもAさんと同様にWiMAX 2+対応のモバイルルータのユーザーで、「ニコニコ動画や、オンラインゲームを心おきなく楽しめるようになった」と笑顔を見せた。「以前はデータ量の制限が気になるので、締め日が近くなるとスマホの設定から"モバイルデータの使用累計"(今月のデータ使用量)をチラチラ見ていました。それが、ゲームのやりすぎ防止にも一役買っていたんですが、いまは制限がないので歯止めがきかなくなりつつあります」と話して周囲の笑いを誘った。

なお、モバイルルータを利用する3名全員が“容量制限なし“で利用できるわけではない。Xi対応モバイルルータを利用するBさんは、毎月のデータ量に制限が設けられており、これを超えると通信速度が大幅に減速する。一方、Aさん、Cさんが利用するWiMAXルータは速度制限が設けられていないため、大容量の通信が必要となる動画のダウンロードなどもいつでも快適に行える。このようにモバイルルータは、各社サービス内容が異なるので、利用する際は注意したい。

Bさんが使用中の、NTTドコモのXi対応モバイルルータ「BF-01D」。下り最大75Mbpsの通信が利用できる。最大接続台数は12台。こちらはスマホ同様に速度制限がある

テザリング派の意見

iPhoneを利用しているEさんの家はWi-Fi環境が整っているため、テザリングを利用しても月のデータ通信容量は3GBほどだという。そんなEさんも、困っていることがひとつだけあるとのこと。「普段からテザリングを利用しているけど、やはりバッテリーの消耗が気になります。夕方近くに外出先でノートPCをネットにつなげないといけないとき、iPhoneの残りのバッテリーで乗り切れるか、不安な気持ちになることがよくあります」とEさん。

このため、最近ではモバイルバッテリーを持ち歩いているという。ここでモバイルルータ派のBさんから「そのモバイルバッテリーと私のモバイルルータ、大きさ同じくらいじゃない? 」とツッコミが……。座談会の冒頭に"iPhoneとiPadの2台だけでカバンはいっぱいになるからモバイルルータはいらない"と話していたEさんをはじめ、一同に笑いが起きた。

Eさんが持ち歩いているモバイルバッテリー。7000mAhの大容量モデルだった

議題は、いつしか"使い勝手"というテーマに。テザリング派のDさんは「スマホのバッテリーのもちが気になるので、こまめにテザリング機能のオン・オフを繰り返しながら通信しています。この作業は正直、面倒に感じるときはあります」と話した。

また、プライベートではiPadのセルラーモデルを使っているというDさん。「iPadを外に持ち出すことが増えてから、通信容量が増えました。ドコモのシェアパックを利用していますが、最近では通信容量の追加パックのお世話になっていて。利用料金を下げたいので、格安SIMサービスでの運用にも興味を持ち始めています」と話した。

格安SIMサービスについては、他の参加者も興味がある模様。だが、参加者の中に利用者がいないのはもちろん、そのサービス内容について詳しく理解している人はいなかった。格安SIMサービスの有用性については、別途考察する必要がありそうだ。

スマホでテザリングを利用しているDさん。テザリングは「使い勝手にやや難あり」だという

月々の利用料はどっちがお得?

テザリング派のDさんから運用コストの話が出たところで、具体的な月額利用料金へと話題が移った。Dさんは、スマホとiPadのシェアパックプランで月額1万円を優に超える料金を支払っているという(端末の割賦代金を含まない)。これに対してモバイルルータ派のAさんはスマホに7,000円ほど、モバイルルータに3,700円ほどをかけている(端末の割賦代金を含まない)。しかも、家庭内Wi-Fiとしても毎日利用している。Dさんは通信容量制限があるのに対してAさんは通信の使い放題と、まさに好対照な2人だった。

Dさんは「通信容量がカツカツなので、外ではなるべく重いファイルは落としたくないんです。でも、仕事のために外出先で大容量のファイルをダウンロードしなければならない、なんてこともよくある。こういう場合、会社から"データ通信手当て"が出ないものか。そんな小さなことも考えてしまうんですよね」と苦笑いしていた。

■ Dさんの場合
・Androidスマートフォン
カケホーダイプラン2,700円+spモード300円+データLパック(8GB)6,700円
・iPad(ドコモ版セルラーモデル)
データプラン1,700円+spモード300円+シェアオプション500円
・容量追加オプション 1GB追加オプション1,000円
合計額:月額12,200円

■ Aさんの場合
・Androidスマートフォン
カケホーダイプラン2,700円+spモード300円+データSパック(2GB)3,500円
・WiMAX 2+(モバイルルータ)
UQ Flatツープラス3,696円
合計額:月額10,196円

2人の利用料金の詳細は以上の通りだ。費用がかさむと思われがちな、モバイルルータの運用だが、ドコモの「シェアオプション」などキャリアが提供する2台持ち向けプランを利用するよりも安価に利用することができる。

*  *  *

モバイルルータを利用している3人と、テザリングを利用している2人による意見交換が円滑に進んだ今回の座談会。テザリング派の2人は当初、「持ち歩くモバイル端末が増える」「費用の負担も増えるのでは」との考えから、モバイルルータを敬遠していた。しかし座談会が進むにつれて"軽量でコンパクトな製品が出ている"、"費用の負担もむしろ軽くなる"ということを知ると、以降はモバイルルータに興味をもち始めた様子だった。大手キャリアでは、スマホとタブレットの2台持ちを推進すべく専用プランを打ち出しているが、モバイルルータの運用コストと比べると、まだまだ料金設定が高いのが現状だ。

使い勝手の面でも大きな差があることが分かった。通信を確立するまでに手間がかかるテザリングに比べて、モバイルルータでは使いたいときに使いたいモバイル機器のWi-Fiをオンにするだけで通信を確立できる。タブレット端末にはキャリアの提供するセルラーモデルも存在するが、モバイルルータ+Wi-Fiモデルなら、それらの製品と同等のパフォーマンスを実現できるわけだ。

このほかモバイルルータの利点としては、WiMAXのように容量制限が設けられていない製品であれば、どれだけ使ったかを気にせず、安心して利用することが可能だ。自宅の固定回線のかわりに利用することも可能だろう。

スマートフォンの普及が急速に進んだ結果、新規契約数の伸びは鈍化傾向にある。大手キャリアでは今後、レイトマジョリティ(後期採用者)と呼ばれる層がスマートフォンに乗り換える需要を取り込みつつ、タブレット等の2台目需要、3台目需要を狙っていくと予想される。私たち消費者としては、安くて便利なサービスを賢く選びたい。今回の座談会が、次に購入する端末の契約形態を再考するきっかけになれば幸いだ。

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