「英語はちょっと……」なんて言っていると時代に取り残されてしまうかもしれない。楽天やユニクロの「社内英語公用語化」から2年。ビジネスがグローバル化する中、企業の英語重視の傾向は強まり、入社や昇格の条件に英語力を問う企業も増えている。もはやビジネスパーソンの必須スキルとなりつつある英語力。モノにできるかどうかで未来も変わってきそうだ。

止まらない職場の“英語化” ソフトバンクはTOEIC990点で100万円!

会議もメールも食堂のメニューもすべて英語に――。楽天が「社内英語公用語化」に踏み切ったのは2012年のこと。当時は「いよいよそんな時代が来たのか」と衝撃を受けたビジネスパーソンも多かったはずだ。賛否両論あったこの“改革”だが、ユニクロ、日産、シャープでも英語を公用語に。職場の“英語化”は今後も広がっていきそうだ。

公用語化とはいかなくとも、英語で仕事ができる人材を求めているという点ではほかの企業も同じ。以前から昇任・昇格、あるいは海外赴任の基準にTOEICを活用するところはあったが、ここ数年は、三井住友銀行が総合職の全行員約1万3,000人にTOEIC800点以上を目指すよう求めたり、武田薬品工業が新卒採用の応募条件にTOEIC730点以上の基準を設けたりしており、「英語は一部の社員ではなく、社員全体ができるべきもの」という考え方が強まっている。

ちなみに昨年1月にはソフトバンクがTOEICの高得点者への報奨金制度を導入。900点以上で100万円、800点以上でも30万円だというから驚きだ。それだけ出してでも英語ができる人材を増やしたいというわけなのだろう。

まずはTOEIC700点を目指すべし オンライン英会話の活用も

さて、この“英語化”の波に取り残されないためにはどのレベルの英語力を目標にしたらいいのだろう。TOEICによると、「会議の案内等の社内文書・通達を、読んで理解できる」「自分の仕事に関連した日常業務のやりかたについての説明を理解できる」ためには、最低でも700点は必要ということになる。これは楽天やユニクロが社員に求めた“ノルマ”とも一致。まずはこのレベルを目指すのがよさそうだ。

学習方法については、英会話スクール、ラジオ講座、市販の問題集などいろいろあるが、できることなら「話す力」も鍛えておきたい。最近はSkypeを利用したオンライン英会話にも注目が集まっている。インターネットが使える場所ならどこからでも受講ができる点は忙しいビジネスパーソンにぴったり。そして何といっても魅力なのがリーズナブルさ。1レッスン(25分)当たり200円にも満たないものも多く、毎日レッスンを受けても1カ月の受講料は飲み代1、2回分程度に収まってしまう。

代表的なオンライン英会話スクールを紹介しておこう。

・『DMM英会話』
DMMが手がけるオンラインスクール。世界各国から講師が集まる。

・『QQ English』
教師全員がTESOL(英語教授表の国際資格)を持ち高品質。TOEICコースも人気。

・『レアジョブ』
オンライン英会話の最大手。受講者数は23万人を突破している。

ちなみに、QQ Englishでは今「100万円奨学金キャンペーン」を開催中。募集論文のテーマは「あなたが世界を目指すわけ」(12月15日締切)。夢について熱く語って、100万円を狙ってみては? 詳しくはこちらからとなっている。