タブレットって何に使うの? と家族に訊ねられて、回答に困ったことがある。ネットを見たりメールをしたり、地図やカレンダー等々使い道は様々だが、それはスマートフォンでもパソコンでも可能だ。ではなぜタブレットが必要なのか。レノボ・ジャパンから発売されたYOGA Tabletシリーズの新機種「YOGA Tablet 2」は、その問いに独自のスタイルで答えを示している。

特徴あるフォルムの「YOGA Tablet 2」

ボタンとコネクタ類は側面に

裏面は滑りにくく、傷がつきにくいエンボス加工

薄い部分はiPad mini(右)よりも薄くなっている

独自の形状から生まれるスタイル

YOGA Tablet 2は、平らな板状ではなく片側が膨らみのある円柱状になっていることがデザインの大きな特徴だ。構造的には、タブレットの部品のうち質量で大きな割合を占めるバッテリーや厚みのあるカメラなどが搭載されているのだが、これが手に持つ際のグリップになるという機能的な役割も果たしている。

タブレットの大きな用途と言えば画面を「読む」こと。Webページやメール、SNS、電子書籍など、文字を読んだり写真を見るといった使い方だ。こうした使い方をする場合、タブレットは片手で持ち反対の手で画面を操作することが多い。YOGA Tablet 2はグリップになる部分があることで片手で安定して持つことができる。これが「ホールドモード」と言われる使い方だ。

片手で持って使うホールドモード。親指が画面にかからない位置で持てるので誤操作することもない

写真を撮る際にも安定しやすい

例えるならば、雑誌を中央からくるっと裏に回して片手で持つような感覚だ。平らなものを手のひらに載せるよりも、軽く握ったほうが安定する。また、グリップの部分に質量が集中しているため、重心が手の中にあることになる。本体の質量が同じでもフラットな板状であった場合には、重心の位置が手から離れるため、手に掛かる負荷はこれより増すはずだ。見た目よりも軽く感じるのはこのためもあるだろう。

とは言っても本体の質量は約433gと、おおよそハードカバー本1冊程度。片手で持ち続けるにはやはり限度がある。ということで、次は置いて使ってみよう。