日本ヒューレット・パッカードから登場した「HP Stream 14」は、コストパフォーマンスに優れた14型スリムノートPCである。この種のノートPCは各社から発売されているが、HP Stream 14は、CPUとしてAMDの「A4 Micro-6400T APU」を搭載していることが特徴だ。

HP Stream 14

■試用機の主な仕様 [APU] AMD A4 Micro-6400T APU(1.00GHz~1.60GHz) [メモリ] DDR3L-1333 2GB [ストレージ] eMMC 32GB [グラフィックス] AMD Radeon R3(CPU内蔵) [ディスプレイ] 14型(1,366×768ドット) [バッテリ駆動時間] 約6時間30分 [本体サイズ/重量] 約W346×240×H17~20.5mm / 約1.6kg [税別価格] 量販店モデル:50,000円前後、直販モデル:39,800円から

AMDの「A4 Micro-6400T APU」を搭載し、ファンレス動作を実現

HP Stream 14のデバイスマネージャー。CPUはクアッドコアである

A4 Micro-6400T APUは、CPUとGPUを統合したSoCであり、主にタブレットや2-in-1 PC向けとして開発されているため、TDPが4.5Wと小さいことがウリだ。

HP Stream 14では、その低いTDPを活かしてファンレス動作を実現しており、静かな場所で使ってもファンの騒音が気になることはない。また、比較的壊れやすいパーツであるファンを搭載していないことは、耐久性や信頼性の向上にもつながる。

プロセッサとしての概要は、クアッドコアCPUと128基のGPUコアを統合しており、CPUの動作周波数は1~1.6GHz、GPUの動作周波数は350MHzだ。インテルのBay Trail-Tがライバルとなる。AMDによれば、Bay Trail-TのAtom Z3770に比べて、A4 Micro-6400T APUは、PCMark 8 V2のHomeで15%高いスコアを記録するという。

PCでは珍しいネオンパープル色を採用したモデルも用意

HP Stream 14は、日本HPの直販サイトで販売される直販モデルと、量販店などで販売される量販店モデルの2モデルがある。両者ともハードウェアスペックは同じだが、直販モデルはOfficeなしで39,800円、量販店モデルはOffice Personal 2013がバンドルされ、実売価格は5万円台前半となる。

また、直販モデルのボディカラーは、ナチュラルシルバー/モダンシルバーの1色のみだが、量販店モデルは、直販モデルと同じナチュラルシルバー/モダンシルバーの他に、ナチュラルシルバー/ネオンパープルも用意されている。ここでは。量販モデルのナチュラルシルバー/ネオンパープルモデルを試用した。天板やキーボード周りはシルバーだが、底面や側面、液晶のヒンジ部分などが鮮やかなネオンパープル色になっている。PCとしては珍しい色使いで、派手すぎず、洒落た印象だ。

HP Stream 14の天板。ナチュラルシルバー/ネオンパープルモデルは、HPロゴもネオンパープル色になっている

HP Stream 14の底面。ナチュラルシルバー/ネオンパープルモデルの底面は、鮮やかなネオンパープル色である

ひんじ部分の背面には「HEWLETT-PACKARD」の刻印