アップルがApple Store実店舗にて提供しているジュニア向けプログラム「フィールドトリップ」がApple Store, Omotesando/Ginzaで開催された。今回は埼玉県川越市の星野学園中学校の一、二年生が参加。Apple Store, Omotesandoには一年生175人が集まった。

入店の様子をタイムラプスで(iPad Air 2を使って撮影)

Apple Storeではお馴染みの場面。スタッフとハイタッチで入店

フィールドトリップは毎年春と秋に開催され、幼稚園生から高校生までを対象としている。イベントの定員は最大25名としているが、今回はApple Store, Omotesandoに埼玉県川越市の星野学園中学校の一年生が、なんと175人が集まった。全員、iPadを手にし、「Keynote」を使ってプレゼンテーションを作成していく。「フィールドトリップ」では、基本的に、必要なハードウェアとソフトウェアはすべてApple Storeが準備してくれるのだが、星野学園ではiPadを使ったICT教育を取り入れており、普段から利用している端末を持ち込んでの参加となった。

スタッフにフィールドトリップ参加者向けのTシャツを手渡される

Tシャツの背中には「遊ぶように学ぼう。」のプリントが

開店時間になると、生徒たちが順序良く入店。スタッフにフィールドトリップ参加者向けのTシャツを手渡され、着用し、イベントのスタートを待つ。スタートに先だち、Apple Store, GinzaとFaceTimeを使い、相互の様子を中継。銀座に集まった二年生のほうも大いに盛り上がってるようだ。

Apple Store, Ginzaには二年生が集結

まず、ワークショップリーダーを務めるApple Storeのスタッフが登場。今回は「Keynote」を使ってのプレゼンテーションを学ぶ。「Keynote」がどんなアプリなのか簡単にレクチャーを受け、全員で一斉にプレゼン用の資料の作成に入る。テーマは「学園生活について」だ。「Keynote」にはさまざまなテンプレートが用意されているが、今回は皆、同じものをセレクトして作業を進めていく。この日はApple Storeの一階に参加者を収容する形で進行したので、人数分のスペース(テーブル)が確保できず、立ったまま作業を進める生徒も多かった。しかし、iPadのソフトウェアキーボードを操作するのに、両手でホールドした状態では真ん中のキーに指が届かない。中学校一年生にはちょっと厳しいようだ。そこで、インストラクター役のスタッフから「知ってる? キーボードって真ん中で割って使えるんだよ」と操作のヒントが。この使い方を知っている生徒は流石に少なかったようで、「おおっ!」とあちこちから驚嘆の声が漏れてきた。こうした発見が次のステップへと繋がっていくのだから、この驚きは大切にして欲しい。

星野学園中学校、一年生のフィールドトリップがスタート。テーマは「学園生活について」

「Keynote」でまずはタイトルを作成

175人という大人数なので、立ったまま作業をする生徒が大半

ソフトウェアキーボードを分割して使う方法を覚えた

テキストの入力方法が解ったらと、文字の大きさや色を変えるにはどうしたらいいのかを学ぶ。解らなかったら近くにいるスタッフに声をかけて聞くと、丁寧に手順を教えてくれる。この時、印象に残ったのは、質問を受けた方のスタッフが、どれどれ貸してごらん、と片付けてしまうのではなく、一緒に問題解決(というほどのことではないが)にあたっている姿だった。なるほど、解らないと言っている生徒の端末を取り上げて、ちょいちょいと作業を補完するのは簡単だ、だが、それでは決して理解は深まらない。とはいえ、躓く生徒は殆どおらず、「タップしまーす」「長押ししてくださいー」といった指示にしっかりついてきている様子だった。「間違っても、iPadはやり直しが効くから」というスタッフの声に支えられているということもあるだろうが、この辺りは普段の授業で使っているだけのことはある、と感じたところだ。

操作が分からなくなったらスタッフがサッとサポートに入る

指示にはしっかりついてきている様子

文字を入れる作業が終わったら写真を取り込んで、それをどのように使っていくかを学ぶ。トランジションを使ったアニメーションの技法を習得して、より魅力的なプレゼンテーションとなるよう仕上げていく。といったところで、本日の課外授業は終了。最後にワークショップリーダーを務めたスタッフから「『Apple Store』アプリを入れておくと、今後のApple Storeで開催されるイベントをチェックできるし、トレーニングの予約もできるから」と軽い宣伝/告知のち、「動画のプレゼンテーションに使えるよ」と「iMovie」の紹介。最新モデルのiPad Air 2はカメラが8メガピクセルになり、タイムラプスやスローモーションなど撮影機能も充実しているから、これにiMovieが加われば、簡単な撮影スタジオが構築できる。iMovieは、2013年9月1日以降にアクティベートしたiOS端末であれば無料でダウンロードできるので、是非一度使ってみていただきたい。

写真を取り込み、トランジションを使ったアニメーションの技法を習得していく

「Apple Store」アプリを入れておくと、Apple Storeで開催される各種イベントをチェックできる

ワークショップの終了後、全員で記念撮影。先ほどまで使っていたiPadを掲げ、笑顔でポーズをキメてくれた。忘れられない学習体験ができる「フィールドトリップ」、次回は2015年の春に開催予定だ。作品づくりを楽しんで、Apple Storeを発表の舞台にできる。申し込み開始の案内を受け取るには、こちらをチェックしてほしい。

最後はiPadを手に記念撮影! (C) Kensuke Tomuro