説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「アプリを閉じたとき、画面上部に一瞬赤い帯が表示されます!?」という質問に答えます。

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特定のアプリを終了するとき、画面上部に「赤い帯」が表示されることがあります。唐突に激しい色調の領域が現れるためドキッとしますが、アプリやiOSの不具合ではなく特に問題はありません。ごく一部のアプリではこのような現象が起きると割り切り、そのまま使い続けるしかないでしょう。

この「赤い帯」は、iPhoneの内蔵マイクを利用するアプリを使うときに出現します。ユーザに対する一種の注意喚起であり、アプリが内蔵マイクから音をピックアップしているときに現れ、そこにアプリ名やアプリの状態を表示します。アプリがアクティブな状態(前面に表示されているとき)では表示されませんが、内蔵マイクを利用した録音機能がある、音声による文字入力機能がある、周囲の音を聞き取り判定する機能があるアプリを閉じたとき、ホーム画面上部に現れます。

この「赤い帯」をタップすると、内蔵マイクを利用中のアプリをアクティブ化(前面に表示)することができます。バックグラウンドで実行中の録音を停止する、音声の入力待ち状態のアプリに切り替えるときには、Appスイッチャーよりスピーディーに操作できます。ただし、内蔵マイクを使用するアプリであっても、内蔵マイクを使用しているタイミングでなければ「赤い帯」は現れません。

内蔵マイクの使用許可は、はじめて該当するアプリを起動したときのダイアログで行います。2回目以降に変更するときには、『設定』を起動して「プライバシー」→「マイク」の順に画面を開き、目的のアプリのスイッチをオン/オフします。

音声入力/録音機能を実行しているアプリがバックグラウンドで動作している場合、内蔵マイクを使用中であることを示す「赤い帯」が画面上部に表示されます

内蔵マイクの使用許可は、「設定」の「プライバシー」→「マイク」画面で変更できます