iOS 7で採用された「フラットUI」は、ホーム画面の印象をそれまでの写実的で精緻なものから平面的でポップなものへと変えた。フラットUIはiOS 8で踏襲されただけでなく、Macの最新OS「Yosemite」にも採用され、Apple製品共通のデザインテーマになったともいえる。

iOS 7から定着したUIの手法に「透過」もある。フォルダやドック、通知センターにコントロールセンターと、重なり合う画像が透けて見えるUIの要素は格段に増えた。iOS 6までのUIを懐かしむユーザは少なくないが、その理由はフラットUIというより、多用される「透過」にあるのかもしれない。

iOS 6までのUIに戻すことはできないが、iOSの「透過」表現は抑えることができる。『設定』を起動して「一般」→「アクセシビリティ」の順に画面を開き、「コントラストを上げる」をタップしてみよう。現れた3つのスイッチのうち一番上の「透明度を下げる」をオンにしてから『設定』を閉じ、ホーム画面に戻ると……フォルダとドックの背景が透過せずグレーになっていることを確認できるはずだ。

「透明度を下げる」スイッチをオンにすると、通知センターとコントロールセンターも変化する。透過しない通知センターの背景は黒一色、ポップさは消えシックな雰囲気すら感じる。コントロールセンターはドックより若干明るいグレーとなり、こちらも落ち着いた雰囲気だ。結局はユーザの好みの問題だが、フラットUIのポップさが気になる、透過表現は食傷気味という場合には、試す価値があるかもしれない。

操作手順をカンタン解説

1 『設定』を起動して「一般」→「アクセシビリティ」の順に画面を開き、「コントラストを上げる」をタップする

2 「透明度を下げる」スイッチをオンにして、『設定』を閉じる

3 ホーム画面に戻ると、フォルダとドックの背景が透過表示されずグレーに変わったことがわかる

4 通知センターの背景は黒、壁紙にもよるが透過表示されているときと雰囲気は大きく異なる

5 コントロールセンターも透過されなくなり、フォルダ/ドックより若干明るめのグレーで表示される

(提供:iPad iPhone Wire)