東京ミッドタウン(東京・六本木)で開催中のデザインイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2014」にマツダが出展し、キャノピー・スクエアに2台の新型「デミオ」(ディーゼルエンジン搭載車)をはじめとしたデザイン展示を行っている。

東京ミッドタウンに展示された新型「デミオ」

マツダの展示ブースにクレイモデルも

マツダの展示ブースは、「Mazda Design Atelier」の名称で、中央にクレイモデルを展示している。クレイモデルとは自動車などの立体イメージを作るため、特殊な粘土を使用して作られる模型のこと。職人がクレイを削るための道具も展示されており、使用する自作の鉄板には職人の名前が削られているものも。

マツダの「魂動」デザインを感じさせる、金属で作られたオブジェも展示。ステアリングホイールなどに使用するレザーのステッチ見本なども見ることができる。

サイズ以上の存在感を放つ新型「デミオ」

「CX-5」「アテンザ」「アクセラ」と続く、マツダの「魂動」デザイン。その集大成的存在として会場に展示されているのが、「2014-2015 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の受賞でも話題となった新型「デミオ」だ。ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を搭載した「XD Touring」「XD Touring L Package」が用意されており、誰でも気軽に触れたり、座席に座ったりすることができる。

2台の「デミオ」は東京ミッドタウンの中にあっても、サイズ以上の存在感を放っている。白いボディカラーの「XD Touring」はシックな黒い内装で精悍なイメージ。シートや助手席側ダッシュボードの赤いラインが印象的だ。こちらは6AT仕様となっている。

新型「デミオ」車内

赤い「XD Touring L Package」は、室内をアップグレードしたレザーシートモデル。イタリア車やフランス車の高級モデルを想起させるオフホワイトのレザーシートが印象的だ。こちらはディーゼル×6MTという、「デミオ」のラインナップの中でも最も特徴的な仕様となっている。

実際に試乗することができないものの、座っただけで体感できるのがシートポジション。マツダは「CX-5」以来、シートに座ったときにステアリングがきちんと真ん中に来るようにセッティングしているという。当たり前のようなことだが、これができていない現行モデルは案外少なくない。

新型「デミオ」は操作のしやすいオルガン式アクセルペダルを採用しているが、これもより外側へ配置。自然なポジションを取りやすくしている。そのため、タイヤハウスが前方に移動し、全長やホイールベースが伸びているが、それでも適正なポジショニングを優先させていることが、実際に座ってみることでわかるだろう。

「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2014」のマツダデザイン展示は26日まで。25・26日にはクレイオブジェ製作の実演会・体験会(13時・15時からの1日2回)も開催予定だ。