186万品を越えるレシピが投稿されている、"日本最大"の料理レシピサイト「クックパッド」。「使ったことがある!」という人も多いのではないだろうか。

"日本最大"の料理レシピサイト「クックパッド」

「クックパッド」を運営するクックパッド社は9月16日、事業拡大に伴う従業員の増加のため白金台から恵比寿にオフィスを移転。10月20日には報道陣向けの内覧会が開催された。今回は新しくなったクックパッドの新オフィスの様子を紹介する。

1番の見どころキッチン・ラウンジスペース。

クックパッドが白金台から移転したのは、「恵比寿ガーデンプレイスタワー」の12階。同フロアにはグループ会社で家計簿アプリを提供するZaimのオフィスが、また別の階にはコロプラの新オフィスも入居しているビルである。

そんな新オフィスの1番の見どころは、開放感のある「Shared Kitchin&Lounge」スペースだろう。エントランスのガラス越しに見えるオープンキッチンは、「さすがレシピサイトを運営する会社!」と感心するほど立派なのだ。

「開放感」という言葉が似合いすぎるキッチン。とにかく広い

このスペースは、試作やランチ作りなど、社員がいつでも自由に料理を作れる共有キッチン。野菜などの新鮮な食材も会社が用意するといたれりつくせりだ。全面ガラス張りにすることで、同社を訪れた来客も社員が料理をする姿を見ることができる。

カウンターキッチンには水道を6カ所、コンロを3台設置。調理スペースは羨ましいほど十分なゆとりがあるので、大人数でも楽しく料理できそう。作った料理はその場で食べられるよう、ダイニングテーブルやカウンターチェアが用意されている。

社員が料理する様子を見ることができる

キッチンから一段下がったところは、ラウンジスペース。高さを変えて空間を緩く区切りつつも、キッチンとの一体感を感じられる作りとなっている。来客との打ち合わせや食事、社内の全体会議等で利用できるよう、窓際にはおしゃれなテーブルやチェアーも設置されている。

一段下がったラウンジスペース。こちらもゆったりとした作り

同社は、ハロウィンパーティーなどの社内イベントを定期的に実施しており、今後はこちらのキッチン・ラウンジスペースで行う予定だという。ここでイベントを行ったら、昼でも夜でも盛り上がりそうだ。

窓際のスペースは特にオシャレ。晴れの日は富士山、夜には夜景が楽しめる

キッチンスタジオも完備

共有キッチンの奥はキッチンスタジオで、広さは一般的な一軒家のキッチンよりも少し大きめだ。この場所では、写真や動画の撮影などが行われる。

動画の撮影に使うスタジオを新たに設置

以前のオフィスでは、撮影が入ると共有キッチンが使えない、キッチンの予約が取りづらいといった問題があったという。そこで新オフィスでは撮影用として新たに2つのキッチンスタジオを完備したというわけなのだ。今後は「動画コンテンツ」を始めとする新サービス作りにも活用していく予定とのこと。

人気があるのは「掘りごたつ」の会議室

キッチン・ラウンジスペースの横を通り過ぎると、そこは会議室・打ち合わせスペース。畳に掘りごたつ式の和室タイプや木のテーブルの会議室などで構成されている。

和室は人気で予約が取りにくいそう。「この部屋で鍋をしたい!」という声もあるのだとか

ドライフルーツに筋トレマシーン? - 健康への気遣いも十分

執務エリアに入ると、目の前に広がるのは山盛りのお菓子やドライフルーツ、そして果物。こちらのおやつは社員が自由に食べて良い「フリーフード」なのだ。ドライフルーツはガラス瓶に入っていておしゃれだが、どこか駄菓子屋のような懐かしさとワクワク感がある。つい長居してしまいそうなスペースである。

ドライフルーツなど体に良さそうなおやつがいっぱい。3時になると補充される

窓際には筋トレマシーン。これも食事や健康に気を使うクックパッドらしい設備だ。筋トレスペースの反対側はクッションが置かれたフリースペース。

ズラッと並ぶ筋トレマシーン。好きな時に使って良い

居心地の良さそうなフリースペース

予約なしのミーティングスペースを拡充

おやつゾーンの奥は「コミュニケーションボックス」。予約をせずに自由に使えるミーティングスペースだ。新オフィスには、このようにふらっと打ち合わせできるスペースが随所に設置されており、社員が時間と空間を有効に活用できるようになっている。

おやつゾーンの向こう側はコミュニケーションボックス

ちょっと集まりたい時に重宝しそうなミーティングスペースがたくさん

土足禁止のライブラリー

キッチン・ラウンジスペースに次いで開放的なスペースがこちらのライブラリー。レシピ本など食に関する書籍や雑誌の最新刊が備え付けられている、情報スペースだ。床にはモフモフのじゅうたんが敷き詰められており、使うときは靴を脱いで上がるルールとなっている。

じゅうたんが敷かれたライブラリー

階段に座るも良し、寝転がるも良し。自由な姿勢で作業に集中できるのがここの良い所。靴を脱いでリラックスすれば、新しいアイディアが生まれるかもしれない。また、プロジェクター用のスクリーンも備え付けられているため、このスペースで会議を行うこともできる。クックパッドのインフォメーション・センターにふさわしいスペースだ。

料理や食に関する本が並べられている

キッチン・ラウンジスペースの書棚。並んでいる本も素敵

ハロウィンスイーツを試食!

最後にキッチンスタジオでクックパッドの人気レシピ作者が作ってくれたハロウィンのちぎりパンとクッキーをごちそうになって内覧会は終了。出されたスイーツはオリジナリティがあふれる"クックパッドらしい"メニューで、どれもおいしかった。

新オフィスの最重要項目は、「食」を軸にしたコミュニケーションの円滑化。「家族のコミュニケーションは食卓から」という言葉はよく聞くが、それをオフィスに取り入れたのは、レシピサイトを運営するクックパッドならではのアイディアである。ここで働けたら仕事に行くのも楽しそうだし、料理が好きになりそう…と思えるオフィスであった。