使えば使うほど進化を体感できそうな「iPad Air 2」

「iPad Air 2」のスペック的な使用感は、短時間のハンズオンだったこともあり詳細まではわからなかった。ただ「iPad Air 2」を触っていて感じたのは、ブラウザや写真などの画面切り替えの早さだ。日頃使用している「iPad mini Retinaディスプレイ(現在はiPad mini 2)」との差を感じられた。これは、「iPad Air 2」に搭載されている最新のチップ「A8X」によるものだろう。ゲームやペイント系など、シビアな描画追従が求められるアプリであれば、そうした処理速度は、より顕著になるはずだ。

今後のプロモーション展開でも薄さのアピールが目立つことになると思われるが、それだけでなくディスプレイや描画性能、8メガピクセルカメラ、802.11ac対応など、様々な部分が強化されたことによるバランスよい進化が、今回の「iPad Air 2」の最大のポイントだ。使い込む人ほどその進化を体感することになるのだろう。

iPhone、iPad Air 2との対比で選びやすいmini

「iPad mini 3」が、「iPad mini 2」から変更された点は、Touch IDが搭載されたことと、カラーバリエーション・容量のラインナップのみ。チップもカメラも「iPad mini 2」と違いはない。1年近くiPad mini 2を使用している筆者の目からしても、このスペックは十分に現役であり十分に満足している。そこに、Touch IDが搭載されれば十二分といえるだろう。

miniのサイズ感にゴールドが程よくゴージャスな印象

今回の発表で、カラーバリエーションと容量が、「iPhone 6」、「iPhone 6 Plus」と「iPad Air 2」、「iPad mini 3」で揃ったことになる。ユーザーは“目的に合った大きさ”というポイントに絞ってデバイスを選ぶことが可能になった。スペックの違いは多少あるものの、使い勝手の違いに大きく影響するような差はほぼなくなり、同じカラー、同じ容量でサイズ違いの端末が整然と並んでいる。端末で統一感あるラインナップが構成されたことで、アップルのスマートフォンとタブレットのブランド力がより人に伝わりやすいものになったと言えるだろう。