EIZOの「FlexScan EV2455」は、1,920×1,200ドットのWUXGA表示に対応する24.1型液晶ディスプレイだ。大きな特徴は、ベゼル(液晶パネルの周囲を囲むフレーム部分)幅1mmの超狭額デザインを採用している点。ベゼルを細くすることで見た目がスタイリッシュになっているだけでなく、マルチディスプレイ環境での没入感が高まるといったメリットもあるのだ。今回はこのFlexScan EV2455(以下、EV2455)について、外観や画質のチェックを交えながら使い勝手をレビューしよう。

EIZO「FlexScan EV2455」

■主な仕様 [画面サイズ] 24.1型 [解像度] 1,920×1,200ドット [駆動方式] IPS [画面タイプ] ノングレア(非光沢) [輝度] 300cd/平方メートル [コントラスト比] 1,000:1 [視野角] 水平/垂直とも178度 [応答速度] 5ms(中間階調域) [映像入力] HDMI、DisplayPort、DVI-D、D-Sub [インタフェース] ステレオミニジャック、USB 3.0×3(アップストリーム×1、ダウンストリーム×2) [本体サイズ/重量] W530.8×D233×H357.2~488.2mm/約6.5kg [直販価格] 62,640円

マルチディスプレイに最適な極細ベゼル

EV2455でまず目につくのは、なんと言ってもベゼルの細さだ。少し離れた場所から見るとベゼルはほとんど確認できず、近づいて目を凝らすことで、ようやくわずかなフレームがあることが分かる。見た目はまるで1枚の板のようで、実機を目の当たりにすれば誰もが驚くだろう。

だが表示される映像に、黒い枠がまったくないわけではない。液晶ディスプレイは構造上、有効表示領域(実際に映像が表示される部分)の外側に映像信号を制御する回路(ソースドライバやゲートドライバなど)を配置する必要がある。そのため、この部分が非表示領域(映像が表示されない黒い部分)として残ってしまうのだ。これはEV2455に限らず、液晶ディスプレイ全般で言えることだ。

とはいえ、EV2455の非表示領域の幅は約5.2mmとかなり狭い。ベゼルと合わせても約6.2mmで、標準的な液晶ディスプレイのベゼルと比べると半分以下だ。

電源オフをオフにした状態の液晶パネル拡大写真。ベゼルの幅は1mmで、ほとんど存在感がない

映像を表示した際の非表示領域は幅約5.2mm。ベゼル幅との合計は約6.2mmとなる