【レポート】

AKB48卒業メンバーで1番の活躍!? 大島優子がメディアに引っぱりダコの理由とは

『ウーマン・オン・ザ・プラネット』のMCから、サッカーブラジルワールドカップのフジテレビ中継スペシャルサポーター、「チョーヤ」「ヤマハ」「コロプラ」「眼鏡市場」など立て続けのCM出演、11月公開の映画『紙の月』主要キャスト、手ブラで話題の写真集『脱ぎやがれ!』……挙げればキリがないほど、マルチな活躍を続ける大島優子。

今年6月にAKB48を卒業してからの躍進ぶりはめざましく、先に卒業したメンバーと比べても明らかに勝ち組だ。実際、マイナビニュース会員向けの「AKB48卒業メンバーで最も活躍しているのは?」というアンケートでも、全929票の31%にあたる288票で断トツの1位だった(以下2位:前田敦子/249票 3位:篠田麻里子/82票 4位:大島麻衣/78票 5位:秋元才加/51票)。

常にメディアをにぎわせ、話題を提供できる理由は何なのか? 今後、生き馬の目を抜く芸能界で、どんな存在になっていくのだろうか?

「現場ウケがいい」のは本当!?

AKB48卒業後も活躍を続ける大島優子

私も少しインタビューしたことがあり、収録現場でも何度か見ているが、いずれも「飾らず、気取らず、人なつっこく、礼儀正しい」大島優子がいて、まさに噂通り。ファンを虜にする笑顔をどんな現場に行っても、どんなスタッフにも振りまいているのだから、愛されないはずがない。

AKB48卒業後の数カ月で、ニューヨーク、ドイツ、ポーランド、イビザ島に渡航するなど、大島優子はとにかくエネルギッシュだ。20日放送の『ウーマン・オン・ザ・プラネット』でも自らグアムに行き、満面の笑みでスカイダイビングをするなど、スタッフにパワーを与えているような様子が伝わってくる。

さらに、番組での対応力は、その辺のバラドルをはるかにしのぐ。素直なリアクションも、おバカタレント寄りのコメントもできるし、モノマネや一発芸などのムチャ振りも問題なし。安心して……というより、「芸人にばかり話を振るわけにはいかない」MCたちが「思わず頼りたくなる」存在なのだ。

もちろん制作サイドの思惑としては、"ビジュアル担当"としての役割も大きい。どんな映像でも、表情豊かな大島優子の顔をはさめば、それなりに楽しい雰囲気になってしまう。「空気を読もう」という後ろ向きな意識ではなく、「自分のできることをしっかりやろう」という前向きな姿勢は、やはり子役時代に培われたものなのか。

子役時代の大島優子は、病気で亡くなってしまう少女を好演した『アンティーク』(01年)、主演夫婦の娘役を演じた『東京庭付き一戸建て』(02年)など印象深い作品こそあるものの決して成功したとは言えず。辛い立場から現場を見続けてきた経験が、今の彼女を支えている。

キャラ浸透は女優業にマイナス

制作スタッフから見たら、「いつも元気で明るい」何とも頼もしい存在だが、ファンから見たら必ずしもそうではなく、むしろ「放っておけない」存在という側面がある。「期待に応えよう」というパフォーマンスも、迷いのないコメントも、常に小さな体で全力投球。追いかければ追いかけるほど、一生懸命さを感じるだけに、「本当に大丈夫なの?」とどこか危うさを感じるようだ。

卒業後にこれまでのファンを失っていない上に、"アイドル"という枠を取り去ったことで、「もともと多かった女性ファンがさらに増えている」という。大島優子が変わったわけではなく、AKB48というフィルターを外した周りの目が変わっただけかもしれない。

そんな彼女が本当に追及したいのは女優の道。しかし、女優は裏表のない大島優子の性格とは正反対で、「ウソをつかなければいけない」ことが多く、視聴者に本当の性格を見透かされてはいけないところがある。バラエティ番組などで嫌みのないキャラが浸透するほど、「さまざまな役柄を演じ分けなければいけない」女優としてはマイナスになりかねないのだ。女優業以外のオファーが多いのは人気とスキルの証だが、それだけに「大島優子がこれからどんな芸能活動を選ぶのか?」興味深い。

お手本は篠原涼子と田中好子

大島優子は誰を目指していけばいいのか? これまでグループアイドルから女優として成功したケースで考えてみると、真っ先に名前が浮かぶのは篠原涼子。「東京パフォーマンスドール」での活動後、歌手として大ヒットを飛ばし、『ごっつええ感じ』などのバラエティを経由している点は同じだ。

同じ秋元康プロデュースの「おニャン子クラブ」は、女優として確固たる地位を確立した人がいない。工藤静香は月9『あの日に帰りたい』(1993年)で菊池桃子とダブル主演を担ったが、代表作はそれだけで、木村拓哉との結婚後は活動そのものをセーブしている。大島優子も"同業者との結婚&ほぼ引退"があってもおかしくない。

最後に、天真爛漫なキャラと顔の面影から、「キャンディーズ」の田中好子さんを挙げておきたい。引退後の復帰番組『欽ちゃんのどこまでやるの!?』で見せた笑顔も、以降で見せた女優業での活躍も、今後の大島優子にリンクしていきそうな気もする。


このようなコラムを書くと、「お金もらってるんだろ」「ヲタ確定!」などと言われそうだが、私は特にAKB48や大島優子のファンではない。ただ、それでも応援せざる得ないものが、彼女にあることだけは確かだ。

■木村隆志
コラムニスト、テレビ・ドラマ評論家、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴する重度のウォッチャー。雑誌やウェブにコラムを提供するほか、取材歴1000人超のタレント専門インタビュアーでもある。著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。
■アンケートの概要
調査時期:2014年9月4日~9月25日
調査対象:マイナビ ニュース会員
調査数:男女929名
調査方法:インターネットログイン式アンケート
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