AFには、「OM-D E-M10」と同等の81点測距のFAST AFを採用する。AFの仕組みはミラーレスカメラで一般的なコントラスト検出方式だが、AFスピードは比較的高速であり、スナップ用途では大きな不満は感じない。AFの測距点は、既存モデルE-PL6の35点から81点へと増加している。

撮像素子には、4/3型の1605万画素Live MOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「True Pic VII」となり、感度は、ISO100相当のLOW、およびISO200~ISO25600を1/3ステップ刻みで選べる。初期設定の画質は、これまでの同社製ミラーレスと同じく、彩度やシャープネスを適度に高めたクリアでくっきりとした傾向だ。ピクチャーモード機能を使って、画質を自分流に調整することも可能だ。

【左】カラーバリエーションは、このホワイトのほかに、ブラックとシルバーが用意される 【右】ガイドナンバー7の小型フラッシュ「FL-LM1」を装着した状態。かさばるのが難点だ

今回の試用では、小型軽量ボディを生かして日常感覚で持ち運びつつ、目に留まったものを気軽に撮るスナップ撮影を満喫することができた。フルオートでも十分に使えるが、必要に応じて各種機能を細かく設定できる奥の深さも備えている。

個人的にもの足りなく感じたのは、フラッシュを内蔵していないこと。小型の外部フラッシュが標準付属しているが、これをいちいち装着するのは面倒だし、装着した場合は突起がかさばって持ち運び時やローアングル撮影の際に邪魔になる。購入の際には留意したい部分だ。

E-PL7は、比較的小さなボディとシンプルな操作性の中に、オートからマニュアルまでの多機能が詰め込まれたカメラだ。自分撮りに限らず、撮ることを気楽に楽しみたい人にオススメできる。

【左】マニュアル(F8 1/8秒) 露出補正:±0 ISO400 ホワイトバランス:オート 焦点距離:20mm レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」(原寸大画像を見る) 【右】マニュアル(F8 1/160秒) 露出補正:±0 ISO200 ホワイトバランス:オート 焦点距離:23mm レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」(原寸大画像を見る)

【左】絞り優先AE(F5.4 1/125秒) 露出補正:±0 ISO200 ホワイトバランス:晴天 焦点距離:34mm レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」(原寸大画像を見る) 【右】マニュアル(F8 1/125秒) 露出補正:±0 ISO400 ホワイトバランス:晴天 焦点距離:50mm レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」(原寸大画像を見る)

【左】マニュアル(F8 1/400秒) 露出補正:±0 ISO200 ホワイトバランス:オート 焦点距離:14mm レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」(原寸大画像を見る) 【右】シャッター優先AE(F5.5 1/6秒) 露出補正:-0.3 ISO1600 ホワイトバランス:オート 焦点距離:37mm レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」(原寸大画像を見る)