液晶モニターには、3型/約104万ドットのTFTを搭載する。既存モデルE-PL6と比べた場合、3型というスペック上の数値は変わらないが、液晶のアスペクト比が16:9から3:2に変更されたことで、ライブビュー画面やメニュー画面を一回り大きく表示可能になった。またドット数は、約46万ドットから約104万ドットへと増え、細部の視認性がいっそうよくなっている。
液晶チルトの可動範囲については、従来モデルの上170度/下65度から、本モデルでは上80度/下180度へと変更された。どちらの場合も、液晶面をレンズ側に向けることで「自分撮り」が可能になるが、その際の開き方が上開きから下開きに変わったことが大きな違いだ。同社では、下開きの液晶モニターを「自分撮りに最適なモニターを追求した結果」とうたっている。
個人的には、上開きでも下開きでも、自分撮りの使い勝手に大差は感じないが、従来モデルの最大170度までではなく、180度まで完全に開くようになったことで見やすさが向上したことは確かだ。また、ボディ天面のシャッターボタンを使わず、液晶画面をタッチして撮影を行う場合は、下開きのほうがタッチしやすい利点もある。
この180度開く液晶モニターを生かす機能として「自分撮りモード」を新搭載した。これは、液晶モニターを下開き状態にすると、モニター像が自動でミラー表示に切り替わり、電動ズーム装着時は自動的にワイド端にズームがセットされるモードだ。
【左】自分撮りモード時の液晶表示。下段には、左からeポートレートボタン、シャッターボタン、カスタムセルフタイマー切り替えボタンの各アイコンが表示されている 【右】絞り優先AE(F2.8 1/60秒) 露出補正:±0 ISO400 ホワイトバランス:晴天 焦点距離:12mm レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」(原寸大画像を見る) |
と同時に液晶の下段には、タッチして1秒後に撮影できるシャッターボタンと、1秒間隔で3回撮影を行うカスタムセルフタイマー切り替えボタンが表示される。また、撮影モードをiAUTOモードに設定した場合は、人肌を滑らかに補正するeポートレートボタンも表示される。これらは、自分撮りをよりスムーズに行うための工夫といえる。