「2014年 Autumn/Winter カシオ新製品展示会」が都内にて開催された。今回も多くの新製品が発表される中、圧倒的な注目を集めたのは「Global Time Sync」(グローバルタイムシンク)というコンセプトのもとに発表された、「OCEANUS(オシアナス) OCW-G1000」と「EDIFICE(エディフィス) EQB-500」。この2製品についてのカンファレンスには、会場に入りきらないほどの聴衆・報道陣が集まった。

カシオ2014年秋冬の時計新製品発表会

■「OCEANUS」「EDIFICE」編 - メタルアナログウオッチ市場を本気で攻める先鋒の両翼
■カンファレンス編 - GPS電波ハイブリッドとスマホ連携でメタルアナログウオッチ市場へ挑む
■「G-SHOCK」「PRO TREK」編 - 人気モデルのバリエーションが豊作!
■「BABY-G」「SHEEN」編 - 20周年を迎えるBABY-Gは90年代テイスト、煌めきSHEENは遊び心も
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GPSメタルウオッチは戦国時代へ

カシオ計算機 時計事業部長 増田裕一氏

「2014年、カシオは、メタルウオッチ市場に本格的に打って出ます!」

壇上に立ったカシオ計算機 時計事業部長 増田裕一氏は力強く、このように述べた。

続いて今回、カシオが同時発表した2つの製品をプロモーション・ビデオで紹介。世界初のフルメタルハイブリッドGPS電波ソーラーウオッチ「OCEANUS OCW-G1000」、そしてアナログウオッチとしてはカシオ初となる、Bluetoothによるスマートフォンリンクを実現した「EDIFICE EQB-500」だ。

OCEANUS OCW-G1000は今回が初披露となる。一方のEDIFICE EQB-500は、2014年3月のBASEL WORLDにて、ハイブリッドGPS電波ソーラーG-SHOCK「GPW-1000」とともに参考出展されていた。

今回発表された「OCEANUS OCW-G1000」と「EDIFICE EQB-500」

同時発表のOCW-G1000とEQB-500には、共通のコンセプトがある。それは「Global Time Sync」。

地球上のどの位置にいても、正確な時刻を同期するという意味だ。「企業のグローバル化を背景に実用的な時計の需要が高まってきており、ワールドタイムを強く意識した時計の市場は、今後大きく成長すると考えている」と増田氏はいう。実際、今秋にはいくつかの国内メーカーからも競合製品の発売が予定されており、話題となっている。冒頭の増田氏の発言は、これらを意識したものと言えるだろう。

2004年、カシオ時計事業のアナログシフト戦略を象徴、牽引するプロダクツとして、OCEANUSは誕生した

消費者の多くが持つ価値観を考慮し、クロノグラフを超える「顔の価値観」創造を目指した

カシオ得意のデジタルデバイスを駆使することで、使いやすさや楽しさといった時計のさらなる本質を表現

代表的なブランドのアナログ化が推し進められ、多くのヒット作が生まれた