説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「いま利用しているiPhoneのSIM、SIMフリー版iPhone 6で使える?」という質問に答えます。

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日本時間の9月10日に発表されたiPhone 6/iPhone 6 Plusは、オンラインのApple Storeでも携帯電話会社の店舗同様に9月12日から予約受付を開始、19日から売り出されます。前モデルのiPhone 5s/5cは、国内での発売後しばらくは携帯電話会社扱いのSIMロック版しか流通せず、SIMフリー版が登場したのは約4カ月後のことでした。それが今回からは、携帯電話会社との関係が変化したのか、間をあけずApple直営店でも販売されます。

現在利用しているiPhoneのSIMカードはSIMフリー版iPhone 6で使えるかどうかという質問ですが、形状がiPhone 6と同じnano SIMであれば、どの携帯電話会社のSIMであっても利用できると考えられます。だから、現在利用しているiPhoneがnano SIM採用モデル(iPhone 5/5c/5s)であれば、SIMカードを移し替えるだけで通信できることでしょう。ただし、いまのところiPhone 6/iPhone 6 Plusは発売されていませんから、2014年9月現在販売されているiPhone 5s/5cの状況を類推適用したうえでの話です。形状が一致してもFOMA契約のSIMカード(LTE非対応)は使えないことがあるなど、最終的にはキャリア側の対応次第の部分もあります。

なお、NTTドコモとソフトバンクの通信方式は「W-CDMA」、au/KDDIは「CDMA2000」と異なりますが、オンラインのApple Storeで販売されているiPhone 5S/A1453とiPhone 5c/A1456については、どちらのSIMでも通信できることが確認されています。9月12日から予約受付が開始されるiPhone 6(モデルA1549、A1586)とiPhone 6 Plus(モデルA1522、A1524)についても、同様に利用できると考えられます。AppleのWEBサイトでiPhone 6が対応する通信帯域を確認しても、両方式をカバーしているので問題ないでしょう。

iPhone 6/iPhone 6 PlusのSIMロックフリー版も、9月12日から予約受付が始まります

9月17日20時41分追記
誤解を生じないよう以下の一文を追加しました。「形状が一致してもFOMA契約のSIMカード(LTE非対応)は使えないことがあるなど、最終的にはキャリア側の対応次第の部分もあります」