【レビュー】

肉眼では見えない決定的な瞬間も撮れる"4Kフォト"の実力を検証 - パナソニック「LUMIX DMC-FZ1000」実写レビュー

1 829万画素静止画の30コマ/秒の連写に相当

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パナソニック「LUMIX DMC-FZ1000」は、4K動画撮影に対応したレンズ一体型デジタルカメラだ。製品としての位置づけは、高倍率ズーム搭載機「DMC-FZ」シリーズの最上位モデル。これまでの最上位モデル「DMC-FZ200」と比較した場合、有効画素数は1,210万画素から2,010万画素へと高画素化し、センサーサイズは1/2.3型から1型へと約4倍に大型化した。その画質と機能、操作性をレビューしよう。

「LUMIX DMC-FZ1000」

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4K動画にはさまざまなメリットがあるが、そのひとつに、4K動画の1コマを静止画として切り出しても実用十分な解像感を得られることが挙げられる。DMC-FZ1000の4K動画は、フルHDのちょうど4倍にあたる3840×2160ピクセルのサイズを持ち、フレームレートは30p。つまり、約829万画素の静止画を秒間30コマで高速連写していることに相当する。

これほどの高速連写なら、通常のデジカメでは撮るのが難しい瞬間的な動きも簡単に撮影できる、ということになる。その実力を確認するために、DMC-FZ1000を持ってリス園に行ってきた。小さくて動きの速いリスは、たとえ連写をしても狙いどおりの瞬間を撮るのは簡単ではないが、4K動画からの切り出しなら比較的楽に撮れるはず、と考えた。

【左】動画の画質設定画面。4K動画は、撮影モードを「クリエイティブ動画モード」に設定した場合のみ選択できる。フォーマットはMP4で、ビットレートは100Mbpsとなる 【右】動画の露出モードは、プログラムAEのほかに、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出が選択できる

結果は、実際にキャプチャした写真を見てほしい。下のカットは、DMC-FZ1000で撮影した4K動画をPCに取り込み、付属ソフト「PHOTOfunSTUDIO 9.5 PE」を使って静止画として切り出したもの。ピントを合わせた部分はシャープに解像。一方で背景部分には滑らかなボケが生じ、立体感のある描写となった。

4K動画から切り出した静止画(原寸大画像を見る)

動画からの静止画キャプチャは、付属ソフトだけでなく、DMC-FZ1000のカメラ内でも行える。手順は、動画を再生し、切り出したいコマを一時停止にした状態で「MENU/SET」ボタンを押すだけ。下は、そうしてキャプチャした1コマだ。映像をスローで再生し、好きな瞬間をもう一度撮影するような感覚が味わえる。

4K動画から切り出した静止画(原寸大画像を見る)

さらに、より動きのあるシーンを狙ったのが次の写真だ。撮影設定は、クリエイティブ動画モードを選んだ上で、露出モードをシャッター速度優先にセット。被写体ブレを抑えるためにシャッター速度は1/1000秒に、感度はオートにそれぞれ設定した。そして、リスの動きを予測しながら、ジャンプの瞬間を4K動画で撮影。そこから8コマを静止画として切り出した。

あっけないくらい簡単にジャンプの瞬間を捉えることができた。感度アップが働いたため、高感度ノイズがやや見られるが、L判くらいのプリントなら問題のない解像感がある。撮影時には見えなかったリスの色やかたちがくっきりと記録できている。

肝心の4K動画そのものについても、細部までシャープに描写する解像感の高さと、適度なメリハリ感がある見栄え重視の発色傾向を確認できた。

注意したいのは、被写体ブレを防ぐために高速シャッターを使うと、静止画はシャープに写るが、動画の動きはやや不自然な印象になること。このことは本モデルに限った話ではないが、静止画と動画のどちらを重視するかを前もって決めた上で、シャッター速度を設定するようにしたい。

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インデックス

目次
(1) 829万画素静止画の30コマ/秒の連写に相当
(2) 1/4倍速のスローモーション映像が撮影できる
(3) 空間認識技術を応用したスムーズなAF駆動
(4) 高倍率ズームでは最大級となる1型MOSセンサーを搭載
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