その他の機能面ではどうか

スペックの数値以外の機能面で比較すると、どうだろうか。まずはカメラ機能。スマホとして初めてISO 128000(Z2は6400)をサポートしたことで暗所でも明るい写真や動画の撮影が可能となっている。また、手ブレ補正機能も進化より安定した写真や動画が撮影できるようになった。もちろん、Z2の特長的な機能だった4K動画撮影にも対応している

暗い場所でも明るく撮影できる

オーディオ機能も大幅に進化。対応ヘッドホンと直接つなぐことでハイレゾ音源(情報量が大きく、従来の音楽データよりも良い音質)を簡単に楽しめるようになっている。そのほか、Z2でも対応していた98%の雑音をカットする「デジタルノイズキャンセリング機能」もサポートする。

ハイレゾ音源に対応

さらに、ゲームの分野においても新機能「PS4 リモートプレイ」が追加されている。Z3の画面でPS4のゲームを楽しめるという機能で、さらにPS4のコントローラーである「DUALSHOCK 4」にも対応している。ゲーム好きのユーザーにとっては朗報と言えるだろう。

「PS4 リモートプレイ」

大まかにまとめると、「サイズが若干小さくなった」、「カメラが撮影しやすくなった」、「音が良くなった(対応ヘッドホンが必要)」、「PS4と連携できるようになった」というところだろうか。

Z2ユーザーが、以上の点に魅力を感じないのであれば、そのままZ2を使っていてもいいだろう。細かいスペック的には、Z2とそれほど変わっていないため、日常使いの上ではあまり変化は感じられないかもしれない。

近年のハイエンドと呼ばれるスマホは、以前のような急激なスペック面での伸びというのはなく、機能面で付加価値をつけていく機種が多い。Z3は「進化したカメラ機能」、「ハイレゾ音源対応」、「ゲーム機器との接続」といったところで付加価値をつけた。そういった意味でも「Xperia Z3」は現代のトレンドを忠実に追ったスマホだと言える。

(記事提供: AndroWire編集部)