アップルの「iWatch」に関して、メディア各社の報道が熱を帯びてきた。価格、発売時期、機能、デザインなど、様々な角度から光が当てられ、連日のように論じられている。ただ、どれも噂の域を出るものではない。iWatchは、一体どんな端末になるのだろうか?

アップルは、9月9日に腕時計型の端末「iWatch」を発表すると噂されている

iWatchとは?

iWatchとは、米アップル社が9月9日に行う発表イベントで全容が明らかになる(と見られている)腕時計型のウェアラブル端末。名称も定かではなく、"iWatch"は仮称に過ぎない。海外の一部のメディアは、価格について「400ドル(約4万円)程度」、発売時期について「数カ月後になる」、機能について「健康情報アプリのHealthKitと連携できる」と報じている。

他社はどんな製品を?

現在発表されている、あるいは既に市場に出回っている腕時計型のウェアラブル端末には、どんな製品があり、何ができるのだろうか。ここで改めておさらいしてみたい。例えば、サムスン電子が発売している腕時計型端末「Gear 2」は、スマートフォンと連携して様々な機能が利用できる製品。音声発信と着信、メッセージやSNSの通知はもとより、内蔵する心拍数モニター、歩数計を使ったフィットネス機能も利用できる。約200万画素の内蔵カメラは、静止画や動画の撮影にも対応している。

サムスン電子の「Gear 2」。側面にカメラ、背面に心拍センサーを搭載している。防水・防塵に対応。OSはTizenを搭載している。日本ではNTTドコモから発売された

LG電子の「LG G Watch」、Motorolaの「moto 360」は、Googleがウェアラブル端末向けに開発したOS「Android Wear」を搭載した端末。位置情報をスマートフォンと共有することによりGoogle Nowの使い勝手が向上し、必要な情報がリアルタイムで入手できるようになる。音声入力にも対応しており、スマートフォンを取り出さなくてもスケジュールの確認や、テキストの送信などが腕時計端末から行える。

LG電子の「LG G Watch」(写真左)、Motorolaの「moto 360」(写真右)