説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「家族でアプリを共有できますか?」という質問に答えます。

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家族など親しい間柄であれば、iOSアプリの共有は可能です。「設定」の「iTunes & App Store」には、Apple IDの項目がありますが、そこに同じApple IDをを登録しておけばいいのです。つまり、Apple IDとそのパスワードを共有できるほど親しい間柄であることが大前提です。

Apple IDとパスワードは、最大10台の端末に登録できます。5人家族それぞれがiPhoneとパソコンを1台づつ所有しているとしても足りる計算で、App StoreやiTunes Store、iBook Storeでコンテンツを購入した「本人」として承認されます。別々のApple IDを登録していると、有料アプリ購入のときそれぞれ支払いが発生しますが、同じApple IDであれば課金されるのは最初だけで2回目以降は再ダウンロード扱いになります。

ただし、購入/ダウンロードした情報(履歴)を同じApple ID/パスワードを登録した端末から完全に隠すことはできません。Appleも公式に認めている使い方であり違法性はありませんが、プライバシーもないに等しいと言っていいでしょう。

ところで、今秋リリース予定の「iOS 8」には、新機能として「ファミリー共有」が用意されています。同じApple IDを登録することなく、App StoreとiTunes Store、iBook Storeで購入したコンテンツを最大6人まで共有できるうえ、支払いを一本化(1枚のクレジットカードに集約)することも可能になります。いまは急がず、iOS 8を待つことが得策かもしれません。

iOS 8の新機能「ファミリー共有」を利用すれば、異なるApple IDを登録していてもApp StoreやiTunes Storeで購入したコンテンツを家族間で共有できます