AWSを活用したフルマネージドサービス「cloudpack」などを展開するアイレットが、虎ノ門ヒルズに開設した新オフィスを公開した。

新オフィスは、シカゴの国際建築賞で入賞歴を持つ若手建築家の谷尻誠氏が設計。「コミュニケーションの促進」をコンセプトに、海外の老舗リゾートホテルのような空間に仕上げている。

オフィスの入口。海外リゾートホテルをイメージ(いずれの写真もクリックで拡大)

入口ドアにプリントされたロゴ。このオフィスのために作られた

入口を入ると、ホテルロビーを思わせるソファーがある

入口右側にはcloudpackの表札が

自由に書き込める黒板も設置されている

会議室の一室。この部屋は浴室をイメージしている

シガーバーを模した喫煙室。打ち合わせも、仕事もできる

執務スペース。土足禁止

オフィスをデザインした谷尻誠氏

谷尻氏は、ホテルの要素を取り入れた理由について、オフィスとホテルの機能には共通点が多いためと語る。

「オフィスでは、鍵を開けて執務スペースに入り、PCに向かって業務を行う。また、来客があればロビーで待ち合わせをして、会議室などで打ち合わせする。こうした一連の行為はホテルでも行われるもの。ただし、ホテルでは、待ち合わせが大きなロビーやラウンジになり、会議室が喫茶店になり、執務室が個室になり、とそれぞれのホスピタリティの質が高くなる」

オフィスのロビーだとそわそわするが、ホテルのロビーなら落ち着いて待てる。であれば、ホテルの要素をそのままオフィスに取り入れてもいいのではないかというのが、谷尻氏の発想だ。

新オフィスの最大の特長は、シガーバーを模した喫煙ルームを用意したこと。ソファーとテーブルを設置してあるうえ、Wi-Fiも完備。くつろいだ雰囲気の中で打ち合わせもできる。

喫煙室を入口から

喫煙室を反対側から

アンティーク調の棚には葉巻やウィスキーが

椅子やテーブルもアンティーク調

アイレット 代表取締役の齋藤将平氏

喫煙ルームの設置について、アイレット 代表取締役の齋藤将平氏は、「ビルの喫煙スペースが遠いので、喫煙者に配慮して」と説明。自身は非喫煙者だというが、「エレベーターで上り下りして何分もかかる場所に移動するようだと、作りかけのプログラムを一から考え直すことになってしまいかねなない」と語り、社員を第一に考えての結果だと説明した。

また、谷尻氏は、「そもそもオフィスであるかどうかは、そこで行われる行為によって決まるもの。業務に関連した作業を行えば、その場所がオフィスになる。例えくつろぐためのスペースであっても、PCを開いて資料を作ったりすれば、そこは立派なオフィス。シガーバーでも十分にオフィスとしての役割を果たせる」と説明し、喫煙者の業務スペースとしても積極的に活用してほしいとの意向を示した。

なお、新オフィスは、虎ノ門ヒルズ7階に開設され、広さは約260m2。アイレットとしては、東京都港区の海岸オフィス、汐留オフィスに次いで、3つ目の拠点となる。