ドワンゴは28日、社内で「流しそうめんコンパ」と称した部署間交流会を開催した。同社はこれまでにも社員向け美容室を社内に設置したり、エンジニア向け女子マネージャーラジオ体操などユニークな取組を行っており、本イベントもそうした企画の一貫となる。

イベントの模様はニコニコ生放送で中継され、平日の昼にも関わらず視聴者は2万人を記録した。ここでは写真を中心に、「流しそうめんコンパ」の模様をレポートしていこう。

流しそうめんコンパの様子

参加者はドワンゴ社内のさまざまな部署から集まった20代から30代の男女10名。番組MCはトータルテンボスの大村朋宏、アシスタントは平野妹が務めた。

左から南島原市 企画振興部 商工観光課 主査の天本貴氏、トータルテンボス大村朋宏、平野妹

会場となったのは、ドワンゴ社内にあるカフェテリア。普段からドワンゴ社員が食事したり休憩したりするフリースペースである。

そのど真ん中に置かれた長い竹の筒。たしかにこれは「流しそうめん」以外の何ものでもない。……IT企業の社内に流しそうめんセットという組み合わせは、明らかに違和感しかないけれど。

紛うことなき流しそうめん

今回流しそうめんコンパに参加する女性陣

男性陣

実は今回の流しそうめんには長崎県南島原市が協力しており、そうめんは同市の特産品である「島原手延そうめん」が使用されている。当日は南島原市 企画振興部 商工観光課 主査の天本貴氏も出演し、MC陣と共に流しそうめんコンパを見守った。

島原手延そうめん

さあ、流しそうめんコンパの始まりだ。このために社内から集まった男女10名が、箸を手に流しそうめんセット横にスタンバイ。流れてくるそうめんをすくっては食べ始めるのだが、男女がきれいに分かれてしまっていて全然コンパになっていない! 知ってるぞ、これ盛り上がらない合コンでよく見る光景だ。

流しそうめん自体はかなり本格的

こうやって流れていくそうめんを

さっとすくっていただきます

これではいかんということで、途中からはちゃんと男女で入れ替わりながらトークし始めた。

部署が違うと普段は交流もあまりないという

この間、ニコ生では会話の様子が生中継されている

ひと通り流しそうめんを堪能したところで、次は思い思いの相手を誘ってじっくりとトーク。冷静に考えるとここは社内なので、単にお昼休みのランチ後に打ち合わせしているようにしか見えない光景だが、これはあくまでもコンパなのである。

何の会話をしているんだろう……

イタリアとのハーフという男性と、イタリア語が堪能だという女性。相性ばっちり?

だんだん打ち解けて話も盛り上がってきたようだ

ミステリアスな雰囲気を醸し出す「ねえさん」(左)はニコ生ユーザーからも一番人気

そんな感じで40分ほどトークした後は、告白タイム……に移る前のアピールタイム。何をするのかと思えば、流しそうめんの食べ方でアピールするのだとか。なんて無茶ぶりだ。

普通に食べたり、モノマネしてみたり。ドワンゴ社員の芸の幅は広い

ということで、結局アピールになったのかどうかよくわからないアピールタイムが終了。いよいよ告白タイムへと移った。今回は流しそうめんコンパということで、告白する男性がピンクのそうめん(梅味)を流し、それを女性がすくえば「OK」、そのまま見逃せば「NG」ということになる。懐かしい「ねるとん」よろしく、「ちょっと待った」コールもありだ。

こんな風にそうめんを流して

こんな風に待ち構えて

見逃す……と思わせといて

すくったのでカップル成立!

おめでとうございます

順調にカップルが成立していく中、ちょっとした波乱があった。「ちょっと待った」コールがかかり、二人の男性が一人の女性を巡って争うことになったのだ。

ちょっとした波乱

その結果……

一人が選ばれました

二人ともスルーされることも考えられたが、結果は見事に「りゅう」さんが女性のハートを射止めてカップル成立。結局カップルが成立しなかったのは、この時の彼だけとなったのだった。き、きっとまた良いことありますよ……。

見事カップルになった皆さん

おめでとうございます

部署間交流会としても有意義だったのでは

ちなみにラストの告白タイムでは二人の女性を指名し、そのまま三人でカップル成立という展開も

……

という感じに、社内コンパは「グダグダになるかも」という当初の不安を吹き飛ばし、ニコニコ生放送でも大いに盛り上がった企画となった。完全にニコ動内の内輪イベントだけど、こういうのが一つのコンテンツとして成立してしまうところが、ニコ動のすごいところかもしれない。

なお、筆者も島原手延そうめんを試食させていただいたが、のどごしが良くてコシがあり、つゆも絡みも良好。柚子胡椒が利いたつゆも絶品で、いくらでも食べられそうなおいしさだった。

絶品でした