先日、ドラえもんが家にやってきた。

……いきなりうそ臭い出だしで申し訳ないが、驚いたことに事実なのだ。本当に、我が家にドラえもんがやってきたのである。

突然22世紀から荷物が届いた

この色とシルエット……ドラえもん!

ただし、ドラえもんは机の引き出しから現れたのでなく、梱包されてやってきた。残念ながら我が家には「机の引き出し」というものが存在しないので、ドラえもんとしても仕方なかったのだろう。そうに違いない。

ドラえもんである

しかし、なぜドラえもん……? まったく心当たりがなかった僕は途方に暮れてしまった。これが漫画だったら、ドラえもん本人に「家、間違えてないですか?」と聞くところだが、今回届いたドラえもんはニコニコと笑うばかりで質問に答えてくれそうにない。

5分くらいドラえもんと顔を突き合わせて考えた結果、思い出した。そういえば先日、担当編集のF氏に「ドラえもんが家にいたらいいと思いませんか?」と聞かれて、「そりゃ最高ですよ!」と返事していたのだ!

え、まさか、そういうこと!?

あわてて確認したところ、やっぱりこのドラえもんは22世紀ではなく、編集部からやってきたものだった。

種明かしをすると、こいつは2013年12月下旬にバンダイから発売された『とっても大きなドラえもんぬいぐるみ』という商品で、今回特別にお借りしたのだという。借りるのはいいのだけど、まさか我が家にやってくるとは……。

さて、そろそろ皆さんも薄々感じていると思うが、このドラえもん、めちゃくちゃでかい。商品名にわざわざ「とっても大きな」と入っているだけあって、ドラえもんの等身大サイズに近い大きさなのだ。

32インチのテレビが

ドラえもんで全部隠れる

後ろから見てもデカい

しかし、それにしたってデカすぎる。ちょっとした冷蔵庫くらいの大きさだ。漫画やアニメで見ている限りでは、ドラえもんってもっと小さいイメージだったのだけど、本当にこれで等身大なのか。

気になったのでWikipediaで調べてみると、ドラえもんの身長は129.3cm。座高は100cmとなっている。ぬいぐるみの方は高さ約110cmだけど、これは座ったところを再現しているので、たしかに等身大サイズといってよさそうだ。

あまり大きい大きいばかり言っていても始まらないので(それくらい衝撃だったんです……)、とっても大きなのドラえもんぬいぐるみに興味津々なキッズのために細かい部分を紹介していこう。

毛が抜けたりすることもない

そういえばお尻にこんなのついてたっけ

まずは手触りだけど、本物のドラえもんはロボットなので、きっとつるつるした手触りなんじゃないかと思うのだが、こっちはぬいぐるみなのでふかふかである。触り心地はかなり気持ちいい。

ディテールはかなりしっかり作られていて、首元には鈴が、お腹には四次元ポケットがついている。ポケットは本当にポケットになっていて、薄いものなら入れられる。ただし、このドラえもんはぬいぐるみであって小物入れではないので、あまりつめ込まない方がいいと思う。

薄いものくらいなら入るけど、ポケットは伸縮しないのであまり物は入れない方がいいと思う

さっきから写真で出しているのでもうわかっていると思うけど、ドラえもんは座った状態になっていて重心はかなり安定している。特に支えなどなくても転がったりはしない。

重心はかなり安定している

……と、紹介を終えたところで、せっかくドラえもんがやってきてくれたのだから、一緒に遊んでみよう。

まずはドラえもんといえばこれ。「どら焼き」である。漫画やアニメでもよくどら焼きを持っているところを目にするのだけど、実際にドラえもんがどら焼きを前にすると、これくらいのサイズ感になる。

一般的などら焼き

どら焼きにスモールライトをあてたみたいになった

どら焼き、小さっ! ……いや、ドラえもんがデカいのか。

ほら、お食べよドラえもん

ドラえもんの手がデカい

ガン見されている感

なんとなくだけど、お互いに座った状態で顔を突き合わせると、ちょうど会話しているような感じになる。ただし頭は人間の5倍くらいあるので、目を合わせたときの威圧感はハンパない。

おっと、そうこうしているうちに、ドラえもんが21世紀のコンピュータに興味を持ったようだ。

22世紀のロボット VS 21世紀のコンピュータ

手がキーボードの半分くらいある

……仕事で使っているMacBookAirがそこらへんに転がっていたので、一緒に写真を撮ってみたのだけど、こんなに違和感のある組み合わせもそうはないなと思った。ドラえもんの世界にノートパソコンってあまりそぐわない。

こういうシーン、よく見る

ドラえもんといえば、一度やってみたかったのが「ドラえもんの目の前で昼寝」だ。どうだろう。なんとなくそれっぽくなったんじゃないか。ポーズ一つでドラえもんが急に部屋になじんできたような気がするから不思議である。

仕事の発注を増やしてよ、ドラえも~ん!

こちらはジャイアンにいじめられたのび太がドラえもんに泣きつくシーンだ。すがりついてわかったことは、ドラえもんはとてもふかふかしていて癒されるということだ。相変わらずこのドラえもんは無言なのだけど、ほのかなぬくもりに包まれることができた(物理的に)。

なお、このドラえもんは重さが11.3kgあるので

移動するときは腰に気をつけよう

ということで、我が家に突然やってきたドラえもんと数日間過ごしてみた。最初は部屋の3分の1を占めるその図体に「デカすぎ!」とのけぞったものだけど、毎朝顔を見ていると愛着が湧いてくるから不思議なものだ。やっぱりこれだけデカいとつい感情移入してしまうね。

まさかドラえもんと記念撮影する日が来るとは

この『とっても大きなドラえもんぬいぐるみ』、商品価格は199,800円(税込/送料別)で、現在予約受付中。

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