【レポート】

海やプールで気をつけたい「プール熱」、その症状と予防策・対策まとめ

プールで遊んだ際に感染するリスクがある「プール熱」

夏に流行するという夏風邪の一つ「プール熱」。「手足口病」「ヘルパンギーナ」と合わせた、いわゆる「3大夏風邪」の一つとして、名前は耳にしたことがあるかもしれないが、実際はどんな症状が出るかご存じだろうか。ライオンのヘルスケアマイスター・山岸理恵子さんに教えてもらった。

プール熱とはどんな病気?

プール熱は夏に流行する夏風邪のひとつの俗称で、正式には「咽頭結膜熱」という病気を意味する。山岸さんは、「国立感染症研究所の報告によれば、毎年6月ごろから感染者が増え始めて、7~8月ごろにピークを迎えます」と説明する。

その原因は、「アデノウイルス」というウイルスで、プールなど水を介して感染が広がることが多いためプール熱と呼ばれるようになったという。ここ数年では2006年や2011年に大きな流行が見られ、今年も平年よりやや高い水準で感染の報告があったとのこと。

症状としては、38度~39度の発熱、のどの痛み、結膜炎、腹痛、下痢などが挙げられる。低年齢の子どもに発症例が多く、潜伏期間が5~7日間。症状は3~5日間ほど続くという。

プール熱を予防するには

プール熱の原因となるアデノウイルスは、プールの水を介して感染することが多い。他にも咳やくしゃみなどの飛沫(ひまつ)感染、タオルの共有などによる接触感染、おむつ交換などの糞口感染によって広がる。

ただ、夏のレジャーに水はつきもの。遊んだ後は、手洗いやうがいを正しくきちんとして、清潔なタオルを使用して水をふき取ることが大切だ。さらに山岸さんは、「プール熱は、結膜炎を伴うことがあるように目からも感染します。プールで遊んだ後は目もしっかり洗って、眼病予防になる目薬を点眼すると、なお良いですね」と予防対策を教えてくれた。

「近年のプールでは、消毒などが徹底されていることがほとんど」とのことだが、水浴びなどで使われる公園の噴水や家庭用プールなどは消毒などがされていないので、注意して利用する必要がありそうだ。

プール熱にかかってしまったら

熱を早く下げる方法として、「汗をかかせるのが良い」という説があるが、むしろ体力の消耗を招き逆効果になる。水分を十分に取って休養し、体力の回復を心がけるようにしよう。また、下痢を起こすと脱水症状になりやすいので、水分をこまめに摂(と)るように心がけ、おかゆやスープなど胃腸にやさしい食事をすると良い。

ふだんからしっかりと対策をして、もしプール熱にかかってしまっても、落ち着いて体を休めるように心がけてほしい。

写真と本文は関係ありません

取材協力: ライオン ヘルスケアマイスター: 山岸理恵子さん

ボディーソープほか、スキンケア商品の開発に長年携わった後、現在のヘルスケアマイスターとなる。商品開発の経験を生かし、主にライオン快適生活研究所にて健康で快適な暮らしのための情報発信に尽力している。

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