フリービットは20日、freebit mobileの事業拡大に向けた新たな取り組みとして、賃貸紹介市場のエイブルと業務提携することを明らかにした。同日、都内では共同記者会見が開催され、両社の代表が概要を説明した。いったいなぜ、賃貸業界のエイブルと提携したのか。

フリービット代表取締役社長の石田宏樹氏(写真左)と、エイブル代表取締役社長の梁瀬泰孝氏(写真右)

フリービットには販路拡大の利点

共同記者会見の冒頭、フリービット代表取締役社長の石田宏樹氏が登壇し概要を説明した。同社では、月額1,000円(パケット使い放題+電話基本料)でオリジナルのスマートフォン「PandA」が利用できるサービス「freebit mobile」を運営している。フリービットではこれまで、オンライン、ATELIER(実店舗)、STAND(移動型店舗)、TVショッピングを通じてスマートフォンを販売してきた。エイブルとは、このうちのどれでもない「第5の販売方法」で端末を販売する。

登壇し概要について説明する、フリービットの石田宏樹氏(写真左)。エイブルと業務提携をし、第5の販売方法でスマートフォンを販売していく

この第5の販売方法「パートナープログラム」とは、スマートフォンにパートナー企業/ 団体のサービスを乗せた「カスタマイズ版 PandA」を販売していくという方法。今回の協業では、エイブルの各種サービスが利用しやすくなっている「エイブル PandA」を、エイブルの直営店で販売していく考えだ。まずはエイブル直営の10店舗でテストマーケティングし、ゆくゆくは400店舗を超える全国のエイブル直営店に販路を拡大する。

パートナープログラムのスキーム(写真左)。エイブルとは、スマホが変えるスマイ(住まい)をキーワードに展開していく(写真右)

石田氏は「freebit mobileなら、モバイルコストが1/3に抑えられる。家族3人で2万円が浮けば、2万円高い部屋に住める。これは、IT技術で社会に貢献できるということ。我々としても、一気に販路が拡大できる」と狙いを説明。「スマホが変えるスマイ(住まい)」をキーワードに、ウィンウィンの関係を構築していきたいと話した。