ロジクールは、多くのビジネスパーソンに利用されている「アカデミーヒルズ 会員制ライブラリー」のメンバーを対象に、同社製品「Ultrathin Keyboard Cover(ウルトラスリム キーボードカバー)」「FabricSkin Keyboard Folio(ファブリックスキン キーボード フォリオ)」のモニターを募集した。

iPadAirやiPad mini向けのBluetooth対応キーボード兼カバーとして提供されている両製品は、特にソフトウェアキーボードに使いにくさを感じているヘビーユーザーから好評を得ており、今回のモニターにもそうした評判を耳にしたメンバーから非常に多くの応募があったという。

今回はこのモニターに選ばれた方々が集まり、ビジネスの最前線でiPadをどのように活用しているのか話し合ったので、その様子をお伝えしよう。

7名のモニター、それぞれのiPad

今回集まったモニターは7名。まずはメンバーを簡単に紹介しておこう。

コンサルタント会社を経営する後藤さん(仮名。40代男性)は、ECやソーシャルゲームなどのモバイル業界を中心に、企業に入って新規事業立ち上げから運営体制づくりに携わっている人物。

建設コンサルタント会社に勤務する和泉さん(仮名。40代女性)は、総務・人事・経理関係の仕事に従事している。

篠原さん(仮名。30代女性)は、ソフトウェア会社に勤務しながら、週末は起業を視野に入れた勉強のために大学院に通う。

太田さん(仮名。20代男性)は、Web上で決済サービスを提供する企業で、営業職として活躍している。

山崎さん(仮名。40代男性)は、通信教育会社で資格試験の講師をする傍ら、学習マンガの原作者という顔も持つ。

坂木さん(仮名。40代男性)は自動車リース会社勤務の管理職。現在、実験的に業務にiPadが導入されているという。

内海さん(仮名。40代男性)は企業や店舗・学校などにiPad導入のコンサルタントを行っている、プロの目線を持つ人物だ。

モバイル事業のコンサルタントとして活躍する後藤さん(仮名)

建設コンサルタント会社に勤務する和泉さん(仮名)と、ソフトウェア会社に勤務する篠原さん(仮名)

Web決済企業の営業職に就く太田さん(仮名)

通信教育会社で講師を務める山崎さん(仮名)

自動車リース会社 管理職の坂木さん(仮名)

iPadの導入コンサルタントを務める内海さん(仮名)

それぞれ、iPadをビジネスにプライベートにと活用している。

参加者のモニター機種と主なiPadの用途は以下のとおりだ。

試用者 モニター機種 iPadの主な用途
後藤さん iPad Air ウルトラスリム キーボードカバー ホワイト ある程度までのノートPC代わりとして業務に使用
和泉さん iPad Air ファブリックスキン キーボード アーバングレー、iPad Air ウルトラスリム キーボードカバー ホワイト Webブラウジング、ラジオなどプライベート中心に使用
篠原さん iPad mini ウルトラスリム キーボード ミニ ホワイト 大学院の教材閲覧や課題の入力、動画視聴などに使用
太田さん iPad Air ウルトラスリム キーボードカバー スペースグレー メールチェックなどに使うが、プライベート利用が中心
山崎さん iPad Air mini ウルトラスリム キーボード フォリオ ブラック 新聞・雑誌の購読や、ビジネス用のノートとして使用
坂木さん iPad Air ウルトラスリム キーボードカバー スペースグレー 業務管理や情報収集・整理等のビジネスに使用。新聞・電子書籍も
内海さん iPad Air ファブリックスキン キーボード カーボンブラック、iPad Air ウルトラスリム キーボードカバー ホワイト ビジネス・プライベート全般に使用

ポイントは、目的に合った"使い分け"

今回、モニター募集の対象となったアカデミーヒルズ 会員制ライブラリーは、一般的な図書館とは異なり、仕事や勉強のためのメンバー専用のスペースやカフェが設置されているほか、ビジネス・カルチャーを学べるイベントを開催し、メンバー同士が交流し、ネットワークを広げる場を提供する、新しいスタイルの会員制のライブラリーだ。六本木ヒルズ・アークヒルズ・平河町と屈指のビジネスエリアで3つのライブラリーを運営し、今回の座談会はその中の一つ「六本木ライブラリー」で行われた。

7名のモニターは、ビジネスパーソン向けに様々なジャンルから選ばれた本や、集中して仕事をする環境を求めて来るほか客先周りの合間の業務兼充電や、夜間・休日の勉強の場など、様々なスタイルでライブラリーを活用している。そんな中、業務や情報収集のためにどんな機器をどのように使っているのだろうか。

仕事柄、持ち歩く端末が多くなりがちだという後藤さんは、荷物を極力軽くしたい反面、「業務上、持たざるを得ないものがあるので、そのへんが悩みどころ」だという。ノートPCはできるだけ軽くしたいという意向で選んだものを使っている。

軽くしたいという点については内海さんも同じで、そのために持ち歩くデバイスについては"三段階の使い分け"を意識しているという。

「本当に何も持たない時はiPhoneだけ。情報の閲覧のみで済みそうな場合はiPadで、入力が必要な時はキーボードも付けていく。がっつり(ドキュメントを)作る時はノートPCで」(内海さん)

情報資産は全てクラウドに上げ、"窓"になる端末はどれでも良い環境にしているという内海さん。閲覧に便利なiPadにキーボードが付属すれば、入力作業が必要な場合にも不自由無く対応が可能になる。実際に先日、二泊三日の海外出張にノートPCを持たずにiPad+キーボードのみを持って行ったところ「何も問題なかった」という。

太田さんもやはり「重いから」という理由でノートPCは持ち歩いていないが、メールのチェック等はiPadを使って社外からも手軽に済ませている。また、海外出張の際に狭い機内に持ち込むには「これくらいのサイズがちょうどいい」とサイズ感には十分満足しているようだ。

iPadを「肌身のように」持ちあるくという篠原さんは、勉強の教材をPDFにして全てEvernoteに入れ、隙間時間にいつでも取り出して週末の講義に備えている。キーボードを使う事で入力に活用する機会も増えたそうだ。この他、新聞や雑誌・本の閲覧や、映像・音楽・ラジオの視聴といったメディアを使っての情報収集、また収集した情報を整理するマインドマップの作成に活用しているといった意見も聞くことができた。