オーバークロック結果を確認しよう -消費電力と温度-

まずはじめに、定格クロックでの動作を確認。その後OCCTにて負荷をかけながらCPU温度を確認しつつVcoreと動作クロックを引き上げていく。4.0GHz程度までは、特に手動で電圧を設定せずとも簡単にクロックアップが可能だ。CPU温度はリファレンスクーラーでも、4.3GHz/1.23Vで動作させたあたりで71℃。なかなか余裕があるようで、別途CPUクーラーを用意しなくともオーバークロックの効果を体感することができそうだ。

4.6GHz/1.35Vまで引きあげるとさすがに冷却能力が足りず、CPU温度が85℃を超えてきたため、ここでCPUクーラーを「V8 GTS」に変更。その後も電圧を調整しつつクロックをあげていくが、4.7GHz/1.46Vまでは動作したものの、4.8GHzでは今回利用したベンチマークを完走することができなかった。

また4.9GHzではWindowsを起動させるのがやっとで、CPU電圧も1.5Vを大きく超えなくてはいけなかったため、残念ながら今回のテストでは4.7GHzを実質的な上限として数値を見ていくことにした。

「GA-Z97X-SOC」のUEFI BIOS画面。4.0GHz程度までは、マザーボードの自動調整に数値を任せるAUTO設定のままで簡単に動作可能だ

定格動作時のCPU-Zの様子。Core Voltageが、過去に見たことのある値よりも少々大きいかもしれない

4.7GHzまでオーバークロックしたCPU-Zの様子。4.7~4.8GHzあたりが動作クロックの一般的な限界になりそうな印象だ

■動作時の温度
周波数 3.2GHz 4.3GHz 4.6GHz 4.7GHz
最低温度/リテール(Windows8.1アイドル時) 30度 35度 38度 38度
最高温度/リテール(OCCT実行時) 55度 71度 Fault Fault
最高温度/V8 GTS(OCCT実行時) 50度 65度 74度 84度
■動作時の消費電力
周波数 3.2GHz 4.3GHz 4.6GHz 4.7GHz
Windows8.1アイドル時 26W 41W 45W 47W
OCCT実行時 63W 83W 102W 117W