「7月29日火曜日に、西新宿で水鉄砲を使った大人の運動会が開かれるらしい。しかも集合時間は朝6時45分」

そんなうわさを聞きつけ、朝5時に起きて向かった先は芸能花伝舎。2005年に旧小学校の校舎を改修してオープンし、これまでも様々なイベントが開催されてきたスペースだ。6時45分に受付を済ませ、校舎の裏側にあるグラウンドへ行くと、既に人が集まっている。会場は小学校の運動会開会式前のような、興奮と緊張が混ざり合う空気で満ちていた。

同イベントの正式名称は「エクストリーム水鉄砲運動会」。「毎日の通勤をレジャースポーツとして楽しんじゃおう」という日本エクストリーム出社協会と、おもちゃストアで水鉄砲特集をしているアマゾン ジャパンのコラボレーション企画だ。

朝7時、日本エクストリーム協会の天谷窓大さん(左)と椎名隆彦さん(右)の挨拶で運動会が開会した

開会の朝7時には、50名以上の「出社ニスト(エクストリーム出社を楽しむ人)」が集結。彼らはこれから紅白に分かれ、水鉄砲を使った競技3種に全力で挑むのだ。

開会式に参加する出社ニストたち

水鉄砲で童心に返る大人たち

第1種目は「水鉄砲シューティングリレー」。赤・白組に別れ、スタートと同時に水鉄砲を持ってトラックをダッシュ、空き缶を3メートル手前から撃ち落とす。戻ったランナーは水鉄砲を次のランナーへ渡していき、先に全員がゴールしたチームが勝利となる。

スタートからいきなり打ち合いが始まる。妨害も立派な作戦なのだ

ハンターのような眼差しで空き缶を撃ち落とす

白組アンカー。楽しさが伝わってくる

水鉄砲を手にした瞬間、童心に返る大人たち。これが終わったら会社に行くのにそんなはしゃいで大丈夫!? と心配になるほどだ。競技は異様なほどの盛り上がりを見せ、第1試合は赤組が勝利をおさめた。

織田信長流「三段撃ち」で勝利を狙い撃ち??

第2種目は「水鉄砲パン落とし競争」。パンやお菓子がつるされた半紙を水鉄砲でぬらし、ちぎり落とすというもの。先にぶら下がっているアイテムを全て落としたチームが勝ちとなる。

第2種目で使う水鉄砲。すごく強そう

横一列に並び、一斉に撃ち落とす

「織田信長の『三段撃ち』作戦でいこうぜ!」と盛り上がる白組。だがどう見ても二段

作戦を練って、いち早くすべてのお菓子を落とさんとする両チーム。最終戦はほぼ同じタイミングで全アイテムが落ち、審議の結果赤組の勝利となった。