【レポート】

「創る」を支援する国内最大級のCAEユーザー会「2014 Japan ATC」

 

2014年7月17~18日、ANAインターコンチネンタルホテル東京 においてアルテアエンジニアリング株式会社主催によるユーザー会『2014 Japan Altairテクノロジーカンファレンス』(以下、ATC)が開催された。

7月17日、18日 2014 Japan Altairテクノロジーカンファレンスが開催

前身となる「Altair Technology Seminar」から数えると16年目となる本ユーザー会は、一昨年より参加エントリー数が500人を超えており、今年も国内最大級のCAEユーザー会の名にふさわしい賑わいとなった。 本記事では、アルテアエンジニアリング株式会社(日本法人)代表取締役 社長である綾目正朋氏のコメントを交えながら、当日の模様を振り返る。

講演で発表された導入事例はコチラ
HyperWorksによる「トポロジー最適化」が新たな造船設計を導く
大規模データを扱う造船設計の構造解析を大幅にスピードアップ
多様化するニーズに対応するために、トヨタが実行する性能開発工程の効率化

「HyperWorks」の最新バージョン13.0の実力が存分に披露されたテクニカルセミナー

二日間に渡り開催されたATC。初日のテクニカルセミナーでは、まず午前中に「HyperWorks」の最新バージョンである13.0について新機能の紹介が行われた。続いて午後には「生産技術・製造」「パワートレイン」「複合材料」「電機」の各業界別に、「HyperWorks」を始めとしたAltairのソリューションの技術紹介セミナーが実施され、新たなHyperWorksの実力を多くの参加者達が実感することとなった。

CEO James R. Scapa氏を始めとする米国本社スタッフが続々来日

二日目には米国本社より来日したCEO James R. Scapa氏が登場し、今後の「アルテアビジョン」についての講演が行われた。 講演の中でScapa氏は「これからのプロダクト開発は、より高度な材料を使った、より斬新なデザインを持つ革新的な製品が求められることだろう」と語った。そして、それらを実現するアルテアの新たな技術展望として次の二つが紹介された。

まず1点目が、いつでもどこからでもシミュレーションを可能とする、クラウドを用いたアプリケーションの提供。 2点目が、マルチタッチモニターを利用し、マウスの代わりに指で操作できる直感的なインターフェース。 そしてこの技術について、James R. Scapa氏とともに来日したCTOのJames Dagg氏、およびSam Mahalingam Srikanth氏によるデモが紹介された。

基調講演ではアルテアの事業領域 である自動車業界における事例として、富士重工業株式会社 スバル技術本部 CAE部 部長である永沢浩氏による「スバルのブランド価値を高めるCAEの取り組み」についての事例紹介が行われ、多くの来場者の注目を集めていた。

James R. Scapa CEOの講演

多彩なユーザー事例を紹介するカンファレンス

午前の全体講演の後、パートナーによるランチョンミーティングを挟んで、午後からはユーザー事例を紹介するカンファレンスが開催された。流体、造船、自動車、デザイン、造形を始めとする業種に分類された計35のカンファレンスにおいて、ユーザー自身による事例の紹介が行われた。このような導入事例は、他のユーザーにとっても興味深いものであり、それぞれのカンファレンスにおいては、質疑応答の中で参加者から新たな検証方法が提案されるなど、ユーザー会ならではの濃密な意見交換が行われていた。

トヨタ自動車株式会社
若菜 明 氏

パナソニックエコシステムズ株式会社
小方 弘成 氏

広島大学
准教授 竹澤 晃弘 氏

コミュニケーションの場として成長を続けるATC

今回のATCでは新たな取り組みとして基調講演などの全体会場では、テーブルが一列に並んだセミナースタイルではなく、円卓を配置したパーティスタイルが取られた。

「私達は、このATCをお客様やパートナー様との重要なコミュニケーションの場と考えています。今回は更に、お客様同士のコミュニケーションも深めていただきたいと考え、このような円卓スタイルとしました」(アルテアエンジニアリング 日本法人 代表取締役社長 綾目正朋氏)

CAEの業界は決して広いものではない。だが、ここには「ものづくり」における最先端の技術を扱っている人たちが集まっている。

「ここで生まれたお客様同士のネットワークから、新たな何かが生まれる。そのような場としてATCを成長させていきたい。と同時に、手作り感を大切にしたイベントであり続けたいとも思っています。手間だけを考えれば、外部に運営を委託する方が楽なのかもしれません。ですがATCは、あくまで我々スタッフが自分たちの手で行うイベントでありたい。大変ですけど、スタッフはみんな楽しんでやっています(笑)」

そんな綾目氏の言葉を裏付けるように、参加者と談笑するアルテアスタッフの姿が会場の各所で見受けられた。

代表取締役社長 綾目 正明 氏

来年のATCも、ほぼ同時期に開催される予定だ。 「今年のATCで皆様にお伝えしたビジョンや展望が、一年後にどうなっているのか、是非ともそれを検証していただきたい。皆様の来場を、心からお待ちしております」(綾目氏)

アルテアエンジニアリング株式会社
1985年 米国ミシガンにて創立。日本支社設立は1996年。CAEソフトウェアである「HyperWorks」シリーズを中心に製品設計および開発を支援するためのプロダクトを提供。ソフトウェア販売の他に近年は製品設計コンサルやカスタムソフト開発にも力を注ぐ。
アルテアエンジニアリング株式会社→webサイトはこちら



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