フリービットは8月9日に、スマートフォンのキャリアショップ「ATELIER freebit 渋谷スペイン坂」をオープンさせる。MVNOを利用した格安スマホ「PandA」を提供する同社が、都内に店舗を展開するのは今回が初めて。7日には、都内で記者説明会が開催された。

月額1000円で利用できる、フリービットのPandA

利用者の6割が不満

記者説明会には、フリービット代表取締役社長の石田宏樹氏が登壇した。同氏は説明会の冒頭、スマートフォンの利用料金の高さについて言及。「料金に関する利用者の不満が6割に迫る市場は、なかなかない。その一方で、大手3キャリアで合計2兆5千億円の営業利益が出ている」とし、大手キャリアの高すぎる料金設定に疑問を投げかけた。そして「フリービットのサービスなら、大手の1/3のコストでスマートフォンを利用できる。現在、家計を圧迫しているモバイルの利用料金を下げたい」と続けた。

登壇するフリービットの石田宏樹氏(写真左)。料金に関するスマートフォン利用者の不満は6割に迫る、と紹介した(写真右)

「スマートな顧客体験を提供したい」と石田氏。「車のミニに乗っている人は、ベンツに乗れないからミニに乗っているのではない。ミニという顧客体験がスマートだと感じているからだ」と話し、ベンチャー企業ならではの全く新しい仕組みで、大手キャリアに勝負していくと説明した。そのひとつが研究開発からインフラの設計、店舗販売、サービスの提供などを一貫して行うやり方。これにより利用者のサポート体勢が万全になるほか、中間マージンを極小化できるメリットもあるという。石田氏は、製造業のバリューチェーンである「ユニクロ」を例にあげて説明した。

アパレルの製造プロセスをモバイルに応用。サポート体勢を強化できるほか、中間マージンも極小化できる