説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「機種変更したらアプリ内で購入したアドオンはどうなる?」という質問に答えます。

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アプリを利用しているとき、必要に応じて「アドオン」を購入することがあります。「アイテム」などと呼ばれることもありますが、意味するところは同じで、アプリのインストール後にアプリ内課金(In App Purchase)の形で購入するデジタルコンテンツのことです。アプリの付加機能、ゲームの追加ステージが代表的なアドオンの形といえます。

アプリ内課金の形で購入されるアドオンは、いちど購入すると権利が永続するもの、ゲームアプリで使用されるコインやアイテムのように消費されるもの、30日間など有効期間が設けられるものの3タイプが存在します。

そのうち「いちど購入すると権利が永続する」アドオンは、再課金されることなく使い続けることができます。そのアドオンを購入した人物かどうかは、購入時に使用したApple IDで判定されるため、同じApple IDであるかぎりアドオンを使い続けることができます。

権利は対象アプリ/アドオンがApp Storeにあるかぎり認められるため、いちどアプリを削除しても支障ありません。たとえば、iPhone 5のときアドオンを購入したアプリがあり、機種変更のタイミングで削除したとして、iPhone 5sに機種変更してからも同じアプリ/アドオンは再ダウンロードすれば課金されることなく利用できます。アプリによってはアドオン導入時に「購入情報を復元」という選択肢が表示されることがありますが、効果は同じです。

このようにアプリのアドオン購入履歴は引き継がれますが、ユーザがアプリ内に蓄えた情報はアプリの削除とともに消滅します。機種変更しても復元できるのは、App Storeからダウンロードできるアプリ本体とアドオンだけで、ゲームのデータや通信ログを復元できるわけではないことに留意しておきましょう。

同じApple IDを利用してアプリ内購入したアドオンは、消費型や有効期限付きタイプでないかぎり、機種変更後のiPhoneでも利用できます