気温が30度を超える暑い日が増え、夏を感じさせる気候になってきた。夏と言えば都心を離れて山や海など自然を楽しむのに適した季節だが、そんなレジャー中にもインターネット・SNSは使いたいもの。山中などの一般的に電波が届きづらい場所でも、スマートフォンで快適に通信できるかどうかは気になるところだ。

そこで筆者は先週、世界遺産に登録された"日本で一番高い山"である富士山に赴き、通信速度を調査してきた。携帯主要3キャリアは近年、山開き期間中の富士山の山頂や山小屋でLTE通信が使用できるようにアンテナを設置しており、通信環境の改善に努めている。今回は3キャリアそれぞれのAndroidスマートフォン/iPhoneを利用して通信速度を計測してきた。

まだところどころ雪の残る富士山で速度調査を行った

富士山の頂上に向かうには、4つのルートを使うのが一般的。今回は一番ポピュラーな「吉田ルート」を選択した。計測に使った端末は各社のAndroidスマートフォンおよびiPhone、計6機種。計測アプリはandroid/iOS向けの「RBB TODAY SPEED TEST」を使用し、すべての端末で3回ずつ計測し、その平均値を記載した。なお、通信速度は計測場所や端末の機種、周囲の混雑状況などによって変化するため、あくまで参考の数値であることをご了承いただきたい。

左から、NTTドコモ「GALAXY S5 SC-04F」、ソフトバンクモバイル「AQUOS Xx 304SH」、KDDI(au)「Xperia ZL2 SOL25」

中央はNTTドコモの「iPhone 5c」。ほかの2つは他2社の「iPhone 5s」

今回計測に使用したスマートフォン

それではさっそく計測結果を紹介していこう。まずは富士スバルラインの終点、かつ吉田ルートのスタート地点である五合目の広場にて計測開始。結果はNTTドコモがダウンロード速度でandroid、iPhoneともに約20Mbpsを記録し、他社を引き離している。アップロード速度に関しては、ダウンロード速度では奮わなかったソフトバンクモバイルが首位という結果になった。

平日の朝早い時間だからか、あまり人がいない状況で計測

五合目の計測結果 (拡大画像はこちら)

五合目は森の中を進むような自然あふれる景色を楽しめた。しかし、六合目の目印である「富士山安全指導センター」に着くころにはすっかり木々が見えなくなり、岩や砂だらけの殺伐とした景色に。

濃い霧が立ち込めた状態で計測。結果に影響が出るかとも思ったが、3キャリアとも影響なさそうな良い結果だった

肝心の計測結果だが、どのキャリアも五合目より通信速度が大幅にアップしているのが興味深い。そのなかでもNTTドコモが圧倒的で、iPhoneでの下りは今回計測した中で最高の65.6Mbpsと、固定回線より速いかもしれないと思うほどの爆速っぷり。

六合目の計測結果 (拡大画像はこちら)

七合目は山小屋が多く存在しており、休憩しやすいポイントだと言える。計測場所は山小屋「日の出館」の前。結果としては、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルともに速度がガクッと落ちてしまった。NTTドコモも速度は低下したものの、依然として高い数値をキープしている。

六合目から七合目に向かう途中に馬とすれ違う

七合目は見上げるだけで山小屋が多く立てられていることがわかる

六合目とは打って変わって天気が良い状態で計測できた

七合目を過ぎると傾斜が険しい岩場が目立ってきた。注意して登っていかないと足をくじいてしまいそうだ。